「会社しか居場所がない人」は今後生き辛くなる 「お試し」で新たな一歩を踏み出してみよう
岡本:なので、上司公認で外では起業した会社の社長の名刺を持ちながら色々なところでネットワークを作って、10カ月はサラリーマンとして給料をもらいながら、外でも仕事もらってという助走期間がありました。結果的にこれがすごくよかったです。
だって、10カ月収入ゼロになる不安がなかったわけですから全然違いますよ。だから、フリーランスをサポートしている私が言うのもなんですが、サラリーマンとして使えるものは使い倒した方がいいです(笑)。
当社には「フリーランスになるか、転職するか悩んでいる」という相談に来る人が多い。絶対にそういう人に「独立した方がいいよ、とは言うな」と、全社員に言っています。厳しい世界なので誰もが成功するなんてありえないから。一歩踏み出したらもちろん全力でサポートはしますが、独立や転職は誰かに勧められてするものではなく、決めるのは自分なんです。
東松:確かに「極端な生き方」が増えている感じがします。
岡本:そういう中で「お試し」という選択肢が増えているのはいいことですよね。
違う働き方、休み方で自信を取り戻す
東松:コロナ禍になって自分に自信を失っている人が多いと感じます。自分がやってきたことが評価されるかどうかわからない世界になりましたが、一方でこれからは違う働き方、あるいは休み方をすることによって、自信を取り戻すこともできるのではないかと思います。
自分に関して言えば、今まで日本人に対しての発信しか考えていなかったんですけれど、コロナが明けたら韓国のバラエティ番組に出たいな、と思っていて(笑)。そうすると、今まで1億人を対象にしていたのが、1億5000万人になるので、普段のしがらみとか余計にどうでもよくなってきました。視野が簡単に広がった、というか。
今はコロナ明けに準備をしておく期間なんじゃないかと思っています。今は試運転状態だからこそ、違うことで力をつけておけばその先の未来がワクワクできるものになるのではないでしょうか。
岡本:経営者もここでアクセル踏む人と、ブレーキ踏む人に分かれますね。今のタイミングは本当に強い人と、そうじゃない人が振り分けられて淘汰されるタイミングだと思います。当社のこの中で、7月には一社M&Aをしました。私はこういう変化が起きる時こそ、チャンスなんじゃないかと。ここでどんだけ踏ん張れるか、です。
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