余裕のある人は、「体幹トレーニング」に加えて「くるぶしタッチ腹筋」も実践してみましょう。より体幹を鍛えることができます。
【4】女性におすすめの「くるぶしタッチ腹筋」
このトレーニングは、上体を上下に動かす一般的な腹筋よりもラクにできるので、とくに女性におすすめです。
【1】仰向けに寝たら、両膝を立てる。
【2】おへその1センチ下の部分を、1センチくらいへこます程度に力を入れる。
【3】【2】の体勢のまま、床から肩甲骨が離れる程度に上半身を起こす。両腕は体側に添わせる。
【4】【3】の体勢から上半身を左右に動かし、右手で右足のくるぶし→左手で左足のくるぶしを交互にタッチする。
【5】【4】を20~30回繰り返す(右タッチ10~15回、左タッチ10~15回)。
在宅ワークの際には、仕事と仕事の合間に行うことをおすすめします。同じ姿勢での長時間の作業を避けることができたり、ちょっとした仕事の息抜きになったりもします。
姿勢がよくなれば「心まで前向き」になる
私は、取材やインタビュー、講演会で1時間以上話すこともありますが、立っている間も、座っている間も、ほとんど姿勢を変えません。なぜなら「疲れない姿勢」ができているからです。
また、競技以外でも「姿勢」には気をつけているのは、「姿勢をよくする」のは、体にいいだけでなく、不思議と気持ちも「ピシッと」「前向きに」になると感じているからです。
気持ちが沈みがちなコロナ禍だからこそ、より姿勢を正すことで「気持ちを前向きに」したいものですね。
正しいトレーニングによって、「姿勢をよくする」ことで、正しい「疲れない体」と「前向きな心」をいっきに手に入れることができる。私は実体験から確信しているので、皆さんもぜひ、日々の生活に取り入れてみてください。
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かさい のりあき / Noriaki Kasai
1972年6月6日、北海道下川町出身。株式会社土屋ホーム、スキー部選手兼任監督。2014年ソチ冬季オリンピック個人銀メダリスト。1992年のアルベールビル・オリンピックに19歳で初出場。以来、リレハンメル、長野、ソルトレークシティ、トリノ、バンクーバー、ソチ、平昌と史上最多、計8回の冬季オリンピックに出場。スキージャンプ選手としては異例ともいえる20年以上のキャリアと、40歳を超えてなお一線級の成績をマークすることから「レジェンド」と称され、国内外から尊敬を集める。冬季オリンピック8大会連続最多出場記録、ワールドカップ最年長優勝記録、冬季オリンピックスキージャンプ最年長メダリストなど5つのギネス世界記録をもつほか、2014年の新語・流行語大賞では「レジェンド」がトップテン入りし広くファンを得る。
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