アメリカ人の3人に1人は肥満
アメリカで肥満は深刻な社会問題である。昨年、発表された国連の調査によれば、世界で最も肥満率が高い国はメキシコで、それまでトップに君臨していたアメリカは1位の座を明け渡した。とはいえ、成人のうち31.8%が肥満だというから、だいたい3人に1人は肥満という計算になる。
『NIP/TUCK-マイアミ整形外科医』でも書いたが、アメリカほど見た目重視の国はなく、標準よりも太っていることは就活などのビジネスシーンにおいて「自己管理ができない」と思われ、不利に働くことが多い。TVでは、肥満体の一般人がダイエットに挑戦するリアリティショーも大人気だ。
日本人の肥満はアメリカの比ではないが、それがゆえにちょっと太めぐらいでも肩身が狭かったり、自分に自信が持てないという人は多いはず。第12回は、そんな現代の風潮にもの申すとでもいうような、おデブの女性弁護士が主人公の人気シリーズ『私はラブ・リーガル DROP DEAD Diva』を紹介する。
『私はラブ・リーガル DROP DEAD Diva』予告編
ブロンド美人が外見も性格も正反対の女性に
ブロンドヘアに抜群のプロポーションが自慢であるモデルのデビー(ブルック・ドーセイ)。婚約者グレイソン(ジャクソン・ハースト)との関係も良好で幸せな日々を送っていたが、交通事故で突然、死亡する。天国の入り口で門番から説明を受けているとき、自らパソコンの“リターン・キー”を押し、同じ瞬間に事務所で銃で撃たれて心停止状態となっていた弁護士ジェーン(ブルック・エリオット)の肉体に魂が乗り移ってしまう。
自分とは外見も性格も正反対の頭脳明晰な、おデブ“ジェーン”として生きることになるデビー。事務所に新しく採用されたグレイソンとは、今度は同僚として働きながら、ジェーン(魂はモデルのデビー)は恋に仕事に頑張る新たな人生を踏み出す。
法廷ドラマとしてもきっちり見応えがある本作。最初は戸惑いながらも、メゲることなく元気いっぱい、前向きに生きる主人公ジェーンの笑顔は気持ちを明るくしてくれる。笑ってホロリときて、楽しくハッピーになれるドラマだ。世の働く女性に絶大な支持を得た『アリー my Love』と比較されることも多い。
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