コロナで「家事育児」世界ではこうも変わった 日本、アメリカ、インドの母たちが語った
久保山:私もアメリカに根付いてしまっているので、日本に帰りたいとは考えませんでした。ただ、コロナが収束したと思ったら人種差別に反対するデモが起こり、2ブロック先でデモがあったり、見慣れた街の窓ガラスが割られていたりしたことには驚きました。カリフォルニアは比較的いろいろな人種がいるので過ごしやすい場所ではあると思うのですが、それでも差別について考えさせられました。
試行錯誤を重ねてようやくいい感じに
――コロナで働き方が大きく変わりましたが、今後に不安は。
久保山:家で働くと会社の人とのコミュニケーションが取りづらい部分があったり、子どもの様子を見に行きたくなっちゃうというところはあるんですが、通勤時間がなくなった分、効率はよくなったと思います。
見上:最初の1カ月は、昼は子どもと遊んで、夜に仕事をするという生活スタイルを試してみたのですが、体力的にしんどくて。とくにインドは日中の気温が40〜50度になるのできちんと睡眠時間を取らないと無理。頑張りすぎずにどうすれば効率がよくなるか、試行錯誤を重ね、2カ月ぐらい経ってやっといい方向になってきました。
例えば、これまでスタッフに仕事をうまく振れないことが経営者としての課題でしたが、どんどん振ってみたら優秀なスタッフが回してくれるようになりました。
突然の在宅勤務で戸惑うことはいろいろとありましたが、やはり子どもと過ごす時間が多ければ多いほど、子どもへのレスポンシビリティーが自分の中で上がっていくのを感じるので、今後は子どもと一緒に仕事ができるような新しい形を私たちがつくっていけたら、と前向きに捉えています。在宅中心、週1、2回オフィスに出るという現状が私としては理想的です。
伊藤:また急に学校や保育園に通えない状況になったとき、誰がどうケアしてくれるのか、オンライン授業は始まるのか、という不安はずっと続いています。
夫も在宅中心だったときはかなり育児を助けてくれていたのですが、今は出社が増え、必然的に私の負担が増えてきているので、そこをどう分担していくかをこれから検討していかなければと思っています。
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