コロナで「家事育児」世界ではこうも変わった 日本、アメリカ、インドの母たちが語った
――夫婦での家事の配分は変わりましたか。
見上:コロナ前は、平日は夫が3、私が7で、週末は5:5。コロナで夫婦とも在宅になってからは全部5:5です。いろいろな闘いの末にこうなりました。
私は料理がすごく苦手。日本人で駐在員の夫もお米も炊けなかった人なんですが、料理を作ってもらうようにお願いして、徐々にできるようになりました。幸い、インドはメイドさん文化があり、うちも助けてくださっている方が2人いるので何とかやっています。
アメリカは女性の負担が日本より小さい
伊藤:うちも夫は家事が苦手なので、9:1くらいでほぼ私がやっています。コロナ禍で、子どもを散歩に連れ出してくれたり、掃除を頑張っていたりしたので、夫の家事の割合はちょっと増えたかもしれないです(笑)。食事は、家族の楽しみと地元飲食店への貢献を兼ねて、テイクアウトを取り入れて家事負担を減らすことができました。
久保山:コロナ以前から、食事の準備は私、片付けは夫というざっくりとした分け方です。とはいえ、普段の食事はテイクアウトや前の晩のものを温めたりする程度ですし、洗い物も食洗機を使うのでほとんど手間はかからない。私は料理が好きなので、休日に作るくらいですね。あとは子どもには手作りのものを与えています。
アメリカでは、女性の家事の負担は日本に比べるとかなり低いと思います。私の同僚の話を聞くと、やはり料理するのは休日や来客のときだけで、平日はデリバリーや冷凍ピザを温めるだけということが多いようです。私の夫は日本人ですがアメリカ生活が長いせいか、「女性がしっかり家事をしなければ」と言うことはありません。
伊藤:日本独特なのかもしれませんが、休校によって子どものことが家庭任せになり、「家事・育児の負担が増え仕事しづらい」という話を女性からたくさん聞きますが、男性からは聞きません。見上さんのようにちゃんと旦那さんと交渉していくことが大事だと思いました。
――夫婦でもめたことは。
伊藤:いや、むしろ家族のだんらんの時間が増えてよかったです。以前は、家族で夕食を囲むのは土日だけでしたが、毎日になったのでコミュニケーションを取る機会が増え、子どもたちもパパと一緒に遊ぶ機会がすごく増えた。
久保山:うちも以前は夫の帰りが遅かったので、在宅になって共同作業が増えました。テレビを壁に取り付けるために電気配線を変えるなど修理を一緒にしたり、ガーデニングをしたり、ゲームを一緒にしたり。在宅でも仕事の時間は長いのですが、顔は見られるのでいいですね。
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