コロナで「家事育児」世界ではこうも変わった 日本、アメリカ、インドの母たちが語った

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――多くの国が休校に踏み切りましたが。

伊藤歩美さん(以下、伊藤):うちは都内の公立小学校に通っているのですが、3月1日から丸3カ月間休校状態でした。6月1日から分散登校を始め、徐々に再開して現在に至っています。

休校中のオンライン授業は、中学生にまずタブレットを配り、次に小学校5、6年生に配るという形で自治体が進めたので、うちの子(小学校2年生)はそこにかからず、小学校のホームページに課題が掲載されたり、4月中旬から何日か設けられた登校日に課題プリントが配られたりして、基本は「ご家庭で学習を」となっていました。

日本では、子どもの学習は親に託されたと話す伊藤さん(写真:伊藤さん提供)

見上:インドは3月25日にロックダウンし、同時に学校や保育園も完全にクローズ。その約3週間後から、4歳の子が通うインターナショナル保育園ではオンラインクラスが始まりました。インターナショナルといっても約9割がインド人です。

オンライン授業は、週1、2回、1時間ぐらい、主に子どものメンタルをケアするための内容。友人の小学生や中学生の子たちが通うブリティッシュスクールでは、ロックダウンした数日後にはオンライン授業が始まったそうです。日本人学校では5月1日から始まったと聞いています。

親のITリテラシーも高い

伊藤:私の地域では、5月中旬にやっと「ご家庭に通信環境はありますか?」「端末は何ですか?」というアンケートが回ってきました。タブレットをみんなに配布できないとオンライン授業は始められないということで、まずは中学生から配布、スタートしました。

見上:平等が大事なんですね。

伊藤:はい、横並びの教育なんだと改めて思いましたね。

見上:インドの都市部では通信環境がかなり整っていて、通信料も安いのでオンライン授業導入への障壁はありませんでした。コロナ前から保育園も親との連絡はアプリを通して行っています。

富裕層だけでなく中層階級の学校も同様です。なので、親のITリテラシーは比較的高く、オンライン授業も事前の確認なくいきなりZoomのリンクが送られてきました。

先生方は手探りながらとりあえずやってみて、状況を見ながら改善していくという形。だから、日本人から見たらクオリティーはイマイチかもしれませんが、スピード感はありますね。

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