2年間の婚活では、結果が出せず
1月第2週の土曜日、悟(仮名、37歳)が入会面談にやってきた。
「35歳のときに結婚相談所に入って、2年間婚活をしてきたのですが、まったく結果が出ませんでした」
誰もが知る有名私大を卒業後、大手企業に就職。年収も800万円近くあるという。身長は180センチあり、スリムな体型で清潔感もある。条件や見た目からは、結婚できない要素が何ひとつ見当たらなかった。
「相談所では、何人の女性とお見合いしたんですか?」
こう聞くと、驚きの答えが帰ってきた。
「7人です」
結婚相談所で2年間活動し、そこで7人しかお見合いしていないというのは、あまりにも数が少ない。彼の条件なら、1カ月でその回数のお見合いができたはずだ。どんなペースで活動してきたのか。
「お見合いをしてお付き合いに入るんですが、盛り上がらなくて、1回か2回食事をすると“交際終了”になるんです。そこまでで3カ月くらい経っている。お付き合いが終わるとまた一からやり直しになるので、1年があっという間でした」
ここまで聞いて、悟の婚活の仕方が根本的に間違っていることを指摘した。
「結婚相談所には、“仮交際”と“真剣交際”の区分がありますよね。なぜだかわかりますか? 婚活の出会いは生活圏内のそれとは違って、結婚を目的に男女が出会うから、この2つの期間が必要なんです」
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