「自粛中の婚活」を成功させた37歳男性のやり方 年収800万と好条件なのに結果が出なかった

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生活圏内の出会いは、人柄がわかってから恋愛になる。そして、恋愛期間を経て結婚へとつながる。しかし、婚活の出会いは、プロフィールに記された条件はわかっていても人柄が十分にわからないまま交際がスタートするのだ。

「仮交際は、お人柄を見る期間なんですよ。交際になったら、短期間のうちにたくさん会うことが大事なんです。3カ月のうちに1~2度しか会わなかったら、お相手が抱く悟さんへの印象はすでに薄くなっています。もうテンションが下がっている状態。人間関係が出来上がっていないのだから、一度下がったテンションは二度と上がりません」

こういう人たちの特徴は、LINEやメールをマメに入れない。

「交際になってファーストコールをしますよね。そこで次に会う日を決めたら、そこから一切連絡をしない。そして、会う前日になって“明日の○時、どこどこで”と、業務連絡のようなLINEやメールを入れても、相手のテンションは下がっているので、翌日会っても話が盛り上がらないんです」

もっと悪循環なのは、ファーストコールのときに、「今は仕事が忙しい時期なので、落ち着いたら連絡をします」と3週間、1カ月と連絡を放置することだ。

「お付き合いに入ったら、最低でも1週間に1回はお会いする。さらに、テンションが下がらないようにするためには、LINEやメールは毎日しあったほうがいいんです。婚活においてLINEやメールは連絡ツールではなくコニュニケーションツールなんですよ」

そして、もう1つ大事なことを付け加えた。

「仮交際は“お人柄を見る期間”なのだから1人とお付き合いが始まっても、新しいお見合いをして、複数とお付き合いしていたほうがいいんです。とはいえ体は1つなので、3人程度がいいですね。たった1人としか付き合っていないと、その方が終わった時点で0になってしまって、また最初からやり直しになるんですよ」

この面談を境に、悟は婚活のやり方をガラリと変えた。

1カ月に5人とお見合い、3人と交際に!

その後、悟は1カ月の間5人の女性とお見合いをした。そのうち2人は、交際成立にならなかった。

3人と交際をすることになったのだが、その中の1人は、2度食事をすると交際終了になった。断りを入れたのは、悟からだった。

「何か一緒にいて、しっくりこなかった。あと、女性がつねに受け身態勢で、毎日LINEのやり取りをするのが苦痛になりました」

恋愛経験の少ない女性は、お付き合いに入ると、どうしても“待ち”に徹してしまう。やり方がわからないのと、そのほうが楽だからだ。しかし、コミュニケーションは双方が能動的になってこそ、うまくいく。投げられてくるボールを受け取ることに徹していたら、ボールを投げているほうは、だんだん疲れてくる。

こうして、お付き合いしている女性が3人から2人になった頃、世の中は、新型コロナウイルス感染症拡大のニュース一色となっていた。そして、3月に入り、悟は今回結婚を決めた美咲(仮名、32歳)と真剣交際に入ることを決め、もう1人の女性には、交際終了を出した。

なぜ美咲を選んだのか、悟はこう振り返る。

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