仕事で「スルーされる人」は3要素が足りてない 恋愛にも営業トークにも使える「伝え方」

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『はじめての人のための3000円投資生活』
→『3000円からできる少額投資生活』
『医者が考案した「長生きみそ汁」』
→『医者が提言!健康のためにみそ汁を飲もう』

タイトルがこう変わるだけで、本の魅力がダウンしているように感じます。

言葉にするということは、頭の中のモヤモヤや不確実なものに輪郭を与え、解像度を上げていく作業です。「キャッチコピー化」は、言語化したものをさらに魅力的なものに昇華させることをいいます。

魅力的な言葉を日頃から「貯金」しておく

では、キャッチコピー化はどうやってやればいいのでしょうか。

プロの編集者やコピーライターも苦労する作業ですから、簡単にできるというわけではありません。ただ、プロじゃないとできないわけでもありません。

僕がおすすめするのは「言葉貯金」です。

日々の生活の中で出会った魅力的なキャッチコピー、心に響いた名言、気になった言葉、そういう言葉をすべてノートやスマホにメモしておきます。そしてキャッチコピーを考えるときに、それを見返すのです。

例えば、僕はこんなことを「言葉貯金」しています。実用書を作ることが多いので、よりそこに結びつきそうな言葉を書き込んでいます。

神の手、内臓過労、出汁女、夏ストレッチ・冬ストレッチ、○○パウダー、○○食堂、悩んだ分だけ君はもっと高く飛べる、ハイブリッド○○、○○なのに○○、限界を越えて行け、疲労カレンダー、疲労3兄弟、潜在疲労度、創造力の方程式、○育、○活、前へ、いきなりピーク、専門家ブランディング、○○プレイバック、勝って喜んでいるうちは勝ったことにならない、高解像度、カレー粉力、カレーから揚げ、クリエイティブソリューション、大人の○○、○○チャージ、敵は習慣と忘却、最速で○○、クリエイティブの教養、クリエイティブハンター、ケチャドバ○○、○○の嵐、○○ヒーリング、鬼速○○、超速○○、バリューデザイン、3大○○、○○プロフェッショナル、魅力化、7つの質問、ゆる人、ノート熟成、○○脳、脱○○、○○専用、自分が高齢になるということ、先延ばし力、○○チェンジ、○○ハラスメント、凡人の逆襲……。

『パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法』(かんき出版)。書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします

ここに挙げたのはほんの一例です。ここでは短いワードだけ紹介しましたが、短いワードに限らず長めの文章まで、とにかくストックしています。そして、なにかを考えるときに見返すと、言葉がさまざまなヒントを投げかけてくれます。

さらに、それをノートやスマホに書いていくことで「魅力的な言葉とはどんなものか?」という感覚が自分の中に入ってくることも、「言葉貯金」のいいところです。

企画書作りやプレゼン、セールストークなどにも役立ちますので、ぜひ実践してみてください。

柿内 尚文 編集者

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かきうち たかふみ / Takafumi Kakiuchi

1968年生まれ。東京都出身。慶應義塾大学文学部卒業。読売広告社を経て出版業界に転職。現在、株式会社アスコム取締役。長年、雑誌と書籍の編集に携わり、これまで企画した本の累計発行部数は1000万部以上、10万部を超えるベストセラーは50冊以上に及ぶ。特に実用書のジャンルで数々のヒットを生み出している。現在は本の編集だけでなく、編集という手法を活用した企業のマーケティングや事業構築、商品開発のサポート、セミナーや講演など多岐にわたり活動。著書に『パン屋ではおにぎりを売れ』『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』(かんき出版)がある。

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