売れない時代に「売りまくる人」の決定的な習慣 ベストセラー本編集者はこうやって発想する
「ずらす法」で価値を再定義する
価値というのは常に絶対的なものではなく、まわりとの比較で変化することもよくあります。
例えば、しょうゆのシミを服につけてしまった場合を考えてみてください。
黒い洋服につけたシミはあまり目立ちませんが、白い服につけたシミはとても目立ちます。同じしょうゆのシミでも、どこにつけたかでまったく見え方が変わります。当たり前の話ですよね。
商品やサービスでも同じことがいえます。これを意識的にやること、それが「ずらす法」です。例えば仕事で、自分の担当する商品やサービスが売れなくなってきたときなどに使える方法です。
僕自身の経験でも、「ずらす法」を使って、本がベストセラーになったことがあります。『「のび太」という生きかた』という本がそれです。発売は15年以上前なのですが、ここ数年で売り上げが伸びていて、40万部を超えるベストセラーになっています。著者はドラえもん学を長年研究している富山大学名誉教授の横山泰行さんです。
この本はもともと若手ビジネスパーソンに向けて作った自己啓発書です。でもある日、この本の読者からこんなはがきが届きました。
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