「エコバッグを洗わない人」に迫る怖いリスク 「レジ袋有料化」の今こそ気をつけたい
「使用するごとに洗うのがいちばんです。洗濯機にかけられる素材は洗濯用洗剤できれいにし、かけられない素材はせっけんで手洗いする。洗えないときはアルコールを70%以上含んだ除菌ウェットティッシュで拭き取りましょう」
エコバッグの汚れ、ノロウイルスの危険も
ところが、冒頭の主婦に限らず、エコバッグを洗ったことがないという消費者は意外と多い。
コロナ発生前の昨年、『エフコープ生活協同組合』(福岡県)の商品検査センターが調査したところによると、エコバッグを洗ったことのない来店客は51%にのぼり、毎日洗っている客は全体の3%にすぎなかった。
コロナ前とはいえ、バッグのメンテナンスにまで気を回す消費者が少ないことを物語っている。
関西福祉大学の勝田吉彰教授(渡航医学)は、
「これからの時季、食中毒も心配です。バッグに生肉を入れて汁が漏れたりすると、原因となるカンピロバクター菌やサルモネラ菌、ノロウイルスなどが付着するおそれがある。購入する商品によっては、有料のレジ袋を買ったほうがリスクを減らせます」
と指摘する。
前出の寺嶋教授は言う。
「気を配る必要があるのはバッグだけではありません。バッグを取り出す直前と、買い物を終えた直後は、せっけんでの手洗いや携帯用アルコールジェルで消毒しましょう」
ほとんどの専門家が手指消毒の重要性を訴える。どのバッグや袋を使うにも、基本の手洗いは怠らないように。
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