在宅勤務がうまくいかない会社の根本的な問題 withコロナ、テレワークの進め方と解決策

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西舘:在宅テレワークを定着させるために、やったほうがいいことや注意したいことはありますか?

柘植:2つあります。会社が「テレワークいやだよ」と言っているなら、皆さんでボイコットしましょう! 日本の労働者はみんな優しすぎる! もっと雇い主に対して厳しくいこう! と私は思います。

自己主張をして、自分の身は自分で守って、そのかわりに生産性を上げていきましょう。私はそれが正しいと思います。なので、皆さんその権利はあるんですから、甘えずにどんどん戦って主張しましょう。

もう1つは、テレワークのことがわからないなら、考える前に1回やってみたらいいんじゃないですか?ということです。

最悪、オフィスにあるパソコンやデータをUSBに入れて持って帰っていいから、小さな仕事から始めてみたらいいと思います。やってみたら何とかなるんじゃないかと思っています。

リモートワーク環境の提供は会社の責任

安達:このコロナで、社員にリモートワーク環境を提供することは、会社の責任としてやるべきだと僕は思います。

とはいえ、一気にジャンプアップできないなら、「テレワークがまったくできない」ではなく、「テレワークできるけどやりにくい」という次のステップに行く努力を会社としてしませんか?ということです。

社員は、会社が頑張ってくれているかどうかを見ましょう。「この状況でも、テレワークをやらないと言い張る会社は、本当に働き続けたい素晴らしい会社ですか?」ということをご自身で判断したほうがいい。「その点以外は素敵な会社だ」というのだったら残ればいいと思います。

野崎:当社がテレワークにスムーズに移行できたのは、クラウドのツールで業務がほぼ完結するからです。

それぞれの業務に特化したクラウドのツールがいっぱいあるので、そのメリットをぜひ感じてほしいです。初期投資額もすごく安くできるものばかりです。

1回ツールを入れちゃうと、便利すぎて前のやり方に戻れなくなるんです。すると、テレワークに対する抵抗感も、全社的に自然となくなると思います。

松本:今のオフィス環境は、ここ30年ぐらい変わっていないですよね。ここをもう1回考え直してみることが重要です。

コロナはいつ収束するのかわかりません。どこにいても仕事ができる環境を、今作ることが必要になってくると思います。

西舘:SaaSサービスの話でいうと、無料期間があるもの、1カ月数百円のもの、1アカウントから使えるものなどもありますね。いろんなものを試してみて、いいものをどんどん当てはめて働き方をアップデートできたらいいですね。

平山 果林 編集者、ライター

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ひらやま かりん / Karin Hirayama

大学卒業後、編集プロダクションにて女性向けの実用書、ムック、旅行誌を多数編集制作。趣味は相撲観戦、歌舞伎観劇、器収集。

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