「社会的成功」を収めても自己否定する人の思考

「ツレがうつになりまして」作者が苦しんだ訳

細川貂々さんの著作。最新刊は『アタックPTA』(朝日新聞出版)(写真:不登校新聞)
『ツレがうつになりまして。』など、コミックエッセイの分野で活躍する漫画家の細川貂々(てんてん)さん。数々の著作には、「ネガティブ思考になってしまう自分に迷いながら生きてきた」ことが共通して描かれている。そんな細川さんは、最近、自分を認められるようになってきたという。生きづらさを抱えてきた半生や、どのようにして自分を認められるようになったのかなどについて、子ども若者編集部のメンバーがうかがった。

苦しんだ自分への否定感

――細川さんの子ども時代のことから教えてください。

学校がとにかくキライでした。「まわりの人と同じ」を強いられるのがつらかったんです。

当記事は不登校新聞の提供記事です

私は幼いころからなぜか「まわりの人と同じ」ことができなくて、よく怒られていました。

例えば小学校の「行進」。みんなと同じように手を振って歩くことができず、私だけいつもずれていました。

ほかにも、勉強にはついていけないし、給食を食べるのも休み時間にかかるほど遅かったんです。

自分では頑張っているつもりなのに、「細川さん、ちゃんとやって」としょっちゅう先生に言われていました。

そうやって怒られ続けていると、「まわりと同じ」じゃない自分が、どうしようもなく悪い存在だと思えてきます。

人と違うこと、人と一緒のことができないこと、そうした自分をとにかく責めてしまう、ネガティブ思考の人生がここから始まったように思います。

学校には行きたくなかったけど、それが許される家庭ではありませんでした。親からは「行かないなんて選択肢はないから」と無言の圧をかけられていました。

しかたがないので、ガマンして学校に通いました。義務教育が終わるのをひたすら待っていましたね。

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