日テレが"O2O2O"を加速するワケ 「放送と通信の融合」は、次のステージへ

✎ 1〜 ✎ 20 ✎ 21 ✎ 22 ✎ 23
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

――若者のテレビ離れ、CMスキップなど、テレビ業界の直面している課題の対策にもなりますか?

対策の側面もありますが、実際は、先ほどのエヴァンゲリオンのように、テレビにしかできない企画、テレビにしか作れない世界の中で、今できることが見えてきたことがより大きいです。ネガティブなことの対抗馬としてより、もう少しポジティブな意識で取り組んでいます。

――日本テレビが仕組みのオープン化を進めて、プラットフォームのようになるとします。そうなると他局との差別化はどうしていくのでしょうか。

オープンプラットフォーム化の狙いは、日テレでしかできないサービスは売りにくくなるからです。どのテレビ局でも使える仕組みであれば売れるようになるので、最終的にわれわれにもメリットがあります。

では、その次の差別化は何か。先行しているから有利とは必ずしも言えませんが、ノウハウがあることが強みになるかもしれません。まずは、新しいサービスを広げていきたいので、他局にも声掛けしていきます。場合によっては、海外も含めてトライを重ね、よりよいものにしていきたいです。

※4月23日(水)公開予定の後編記事では、日本テレビがO2O2Oで提供する「ビッグデータ」分析、課題について引き続きインタビューします。

松浦 由美子 ITアナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

まつうら ゆみこ / Yumiko Matsuura

ITアナリスト。

ITエンジニアとして半導体ウェハ検査装置の開発や原子力・ETCなどのインフラ制御系システムの開発、大手印刷会社のIT技術センター部門でセキュリティ関連のサービスや画像情報データベース、地図情報サービスなどのWeb開発に携わる。現在は、「ITからリアル世界への翻訳者」として、テクニカルな話題を一般読者にわかりやすく解説することをモットーに活動中。

著書に『O2O 新・消費革命 ネットで客を店舗へ引きつける』(東洋経済新報社、 2012.10)、『O2O、ビッグデータでお客を呼び込め!- ネットとリアル店舗連携の最前線』(平凡社新書、2014.1)、東洋経済オンラインにて「O2O ビジネス最前線」を連載中。

テレビのニュース番組やラジオ、講演など「O2O」に関する出演多数。
連絡先:松浦由美子公式ページ

 

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事