テレビでプロ野球を観戦すると、クーポンが当たる
――O2O2Oとはどのようなものでしょうか。
さまざまなO2O(オンライン・ツー・オフライン)の取り組みが広がってきましたが、その前に、オンエア(テレビ放送)を入口とすることで、視聴者の企画への参加感や前のめり度、来店などの効果をより高める。ここがひとつのポイントです。
従来、テレビ広告は、消費者行動プロセス「AIDMA(Attention:注意、Interest:興味、Desire:欲求、Memory:記憶、Action:購入)」の、AttentionやInterestまでは貢献してきました。ただし、視聴者を店舗に送るAction部分では、どこまで直接的な貢献ができたかわかりません。そこで、テレビから店舗まで消費者を促すO2O2Oモデルを、企画やデータ分析を含めて作っています。
――具体的にはどのようなサービスを想定しているのでしょうか。
たとえば、テレビのプロ野球中継を観戦しながら、簡単に参加できる企画が考えられます。視聴者は、ピッチャーが打ちとるかバッターが打つかを打席ごとに予想し、スマートフォンで投票します。これだと、ライブで観戦する緊張感も高まります。
正解者にはポイントが貯まり、ポイント数に応じて番組スポンサー企業の商品割引クーポンがスマートフォンに配信されます。その後、利用者が、クーポンを使えるコンビニなどの近くに来ると、クーポン使用を促すメッセージがプッシュ配信で、スマートフォンに届きます。
テレビの企画に参加してクーポンをもらっても、その場ですぐさま自宅を飛び出て、店に向かう人はいないでしょう。でも、この仕組みならクーポンの存在を忘れてしまったとしても、スマートフォンを持って出かけたとき、店の近くで知らせてくれるので便利です。クーポンは、店舗に応じて使える形式で発行します。
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