――バルセロナで開催された「Mobile World Congress」での世界各国の反応はいかがでしたか?
非常に大きな反響をいただきました。いくらでやれるかといった、引き合いレベルの話もかなりありました。今から社内で体制を考えなくては対応できないほどです。
東南アジア、インドなど、アジア各国からの呼びかけが非常に多く、勢いもすごい。今後、モバイルやテレビがより普及していく国ですね。後は、ヨーロッパもありましたが、アメリカは意外と少なかったですね。
日本でしっかり実績を作ることが大事ですが、しがらみがあって難しいことも多いので、場合によっては海外のほうが事例を作りやすいかもしれません。
テレビの進化は、“マス”と“パーソナル”の融合
――あらためてお聞きしますが、今なぜ、テレビ局がO2O2Oに取り組むのでしょうか?
テレビは“マス”。同じものを同時に届けるところに最大のパワーがあります。一方、ネットの世界は、“パーソナル”。一人ひとりに情報を届けられる。ここに、テレビ局は、なかなか着手できていませんし、ビジネスにも生かせていません。
いかに“マス”と“パーソナル”を融合していけるのか。「放送と通信の融合」という言葉はもう古い。マスとパーソナルの融合の先に、テレビの新しい価値、新しいビジネスモデルという将来的なテーマがあります。
テレビを見た後の話だけではなく、テレビへの入口も変わってきています。どこでテレビ番組を知ったのかを調べると、若い人の間ではツイッターという流れも多くなっています。
取り巻く環境の変化の下、待っていてもダメ。むしろ率先して取り組んでいきます。他局にも呼びかけ、テレビ業界全体で一緒に取り組んでいきたいです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら