この先「どこでも稼げるプロ人材」5つの共通点 「新たな安定を手に入れる人」の条件は?

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昨年12月に中国で発生して以来、わずか数カ月で世界経済、社会情勢はとんでもない状況に陥ってしまった。

「VUCA」という環境は一過性のものではなく、これから何十年にもわたって続くだろう。「VUCA」が常態化すると考えたほうがいい。

ひとことで言えば、これからは「安定」などというものを期待してはいけない。すべてのことが予測不能であり、目まぐるしく変化し、うつろっていく。

「プロ人材」にとっては、活躍できる「場」が広がる

そして、VUCAは企業経営にインパクトをもたらすだけでなく、個人の仕事やキャリアの考え方、さらには生き方にまで大きな影響を与える。

コロナ禍で加速「プロしか食えない」時代の衝撃」でも指摘したように、コロナは「無能者階級」の出現を加速させると同時に、プロ人材にとっては活躍できる「場」が大きく広がるチャンスでもある。

例えば、トヨタ自動車は、総合職の採用に占める中途採用の割合を、2018年度の1割から2019年度には3割に引き上げ、中長期的には5割にすると明かした。

外部人材を積極的に採用し、個人の能力に応じた賃金制度を導入するなど、これまでの雇用慣行を大きく見直そうとしている。この動きは、コロナの影響によって多くの日本企業に急速に広がっていくだろう。

働く側の目線で見れば、実力主義社会を勝ち残るためには、「どこでも通用する真の力」を身につけるしかない

一般企業に勤めるビジネスパーソンであっても、プロフェショナルとして認められる存在にならなければ、高い評価を得ることはできず、昇進も昇給も望めない「弱肉強食のビジネス社会」になりつつあるのだ。

これからは「寄らば大樹」などという発想は成り立たず、組織に依存せず、自分の力で生き残っていく覚悟と努力が不可欠となる。つまり、「VUCA」という環境の中で生き残るためには、「プロフェッショナル」を目指さなければならないのだ。

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