この先「どこでも稼げるプロ人材」5つの共通点 「新たな安定を手に入れる人」の条件は?

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プロフェッショナルとして認められるためには、市場が求める高度専門性、つまり他を圧倒する知識やスキル、経験などが不可欠である。そして、そうした高度専門性を習得するには、人並み以上の才能や努力が必要であることは言うまでもない。

プロ人材を目指すのであれば、日々の生き方を変えなくてはならない。コロナが収束した後に、また過去と同じ日常に戻ってしまったのでは元も子もない。

まずは、日々の過ごし方を変えてみることだ。いつまでもダラダラと残業したり、同僚たちと上司の悪口を言ったところで、何の力もつかない。生き方を変えるとは、日常を変えることである。

自分を磨き、価値を高めるために、時間とお金をかけることが必要不可欠だ。語学を学びに行くもよし、まっとうなビジネススクールに通うもよし、興味のある分野の専門書を何十冊も読んでみるもよし。副業OKな会社であれば、何か新しいことを始めてみるのもいいかもしれない。

「自分の腕1本で生きていく」覚悟を持つ

そして、なにより大事なことは、プロフェッショナルとしての「メンタリティー」をつねに自覚することである。

プロフェッショナルとは「自分の腕1本で生きていく」覚悟を持つ人間のことである。あくまでも「自分個人の価値」で勝負する。このメンタリティーこそが、「普通のビジネスパーソン」と「プロフェッショナル」を分かつ分水嶺となる。

『戦略コンサルタント 仕事の本質と全技法』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

日本のビジネス社会は間違いなく「プロ化」していく。高度専門人材の流動性は高まり、「プロ人材」に対する報酬水準は間違いなく高まっていく。

組織の中を器用に立ち回るだけのサラリーマンにもう居場所はない。高度な専門性を磨き、自分のミッションを完遂できる「プロ人材」だけが生き残る時代に私たちは突入していく。

コロナの最大の教訓は、もはや「安定」など存在しないということである。安定を捨て去り、「不安定な環境に適合していく能力と覚悟」を身に付けた人間だけが「新たな安定」を手に入れるのだ。

遠藤 功 シナ・コーポレーション代表取締役

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えんどう いさお / Isao Endo

早稲田大学商学部卒業。米国ボストンカレッジ経営学修士(MBA)。三菱電機、複数の外資系戦略コンサルティング会社を経て現職。2005年から2016年まで早稲田大学ビジネススクール教授を務めた。

2020年6月末にローランド・ベルガー日本法人会長を退任。7月より「無所属」の独立コンサルタントとして活動。多くの企業のアドバイザー、経営顧問を務め、次世代リーダー育成の企業研修にも携わっている。良品計画やSOMPOホールディングス等の社外取締役を務める。

『現場力を鍛える』『見える化』『現場論』『生きている会社、死んでいる会社』『戦略コンサルタント 仕事の本質と全技法』(以上、東洋経済新報社)などべストセラー著書多数。

 

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