「めんどくさい」を引き起こすヤバい思考5つ 考えることはいいことだと思っていませんか
このコロナ禍、せっかくできた時間を使って新しいスキルを身に付けたり、手つかずだったことを学びたいと考えている人も少なくないはず。それなのに、なぜかめんどくさくて始めていない、ということはありませんか。
行動心理コンサルタントの鶴田豊和氏によると、人が「行動を起こすのがめんどくさい」と思うのには5つの考えがあるようです。めんどくささを感じずに、新しいことを始めるにはどうしたらいいのでしょうか。同氏著『マンガで「めんどくさい」がなくなる本』から一部抜粋して紹介します。
ネガティブな記憶に脅かされている
めんどくさいを引き起こす5つの考えの1つ目は、「考えるのはいいことだ」ということです。こう考えている人は多いでしょうが、そうした常識が正しいとは限りません。研究結果によれば、人は1日に約6万回考えるそうです。そのうち95%は前日または前々日と同じことを考え、 80%はネガティブな考えだと言います。
さらに心理学で、「ネガティビティ・バイアス」という言葉があります。人はポジティブなことよりも、ネガティブなことのほうが、強烈に記憶に残るわけです。すると、人は考えるたびに、ネガティブで強烈な記憶がどんどん蓄積されていることになります。
それでも、「考えることはいいことだ」と言えるでしょうか?
学校の試験や仕事において、考える力の強い人間が勝利を収めているのも事実ですが、それについては「なんとなくの思考」と「意識的な思考」を区別する必要があります。
紙やパソコンに自分の考えを書きながら、思考を深めたり、考えをまとめるといった「意識的な思考」は全体のほんの一部で、ほとんどは雲のように私たちの頭の中にやってくる「なんとなくの思考」です。
そうした考えのほとんどはネガティブなものであり、それが大量にやってくるのですから、脳は毎日相当なストレスを受け、新しいことに挑戦しようとしても「めんどくさい」という気持ちが強くなって行動できなくなってしまいます。情報過多の現代においては、考えない力の習得がますます必要です。
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