「めんどくさい」を引き起こすヤバい思考5つ 考えることはいいことだと思っていませんか
3つ目は「最初からいい結果を出したい」です。それだと行動するためのハードルが一気に上がってしまい、行動を起こせません。「最初からいい結果を出したい」という人に対して、私は、「まず失敗を目指してください」と言っています。
以前、私は「インターネットのオークションサイトで商品を売って稼ぎたい」という人の相談に乗ったことがあります。その人は、ネットで稼ぎたいという気持ちがありましたが、実際、ネットで商品を販売しようとすると、めんどくさいと感じて行動に移せませんでした。こうした人は、次のようなことを考えます。
やるなら、絶対売りたい。売るためには、コピーライティング、文章が大事だ。コピーライティングを学ぼう。そして、次に写真。写真を撮るには今の家は散らかりすぎている。まずはそこを片付けるところから始めよう。それから照明。照明器具とか専門器具が必要なんじゃないの? 普通に撮ったら売れないんじゃないの? それでインターネットで照明器具を探し始めます。
最初のハードルが高すぎると
そんなことをやっていたら、いつの間にか「あんまりやる気が湧かないな。もう疲れたから、明日でいいや」と考えるようになって、結局、行動しなくなるのです。ネットオークションに限らず、皆さんもこのような経験はありませんか?
結局、何事も初めてやるときというのは、いちばん大きなエネルギーが必要なのです。始めるだけでも大変なのに、最初からいい結果まで求めていたら、めんどくさくなって当然なのです。
私は、その相談者に、わざと失敗してもらうように、オークションサイトに登録して出品してもらいました。「説明文も『これはバッグです』と一言だけ書けばいいのです。写真も掲載しません。とにかく、誰からも絶対に購入されないように出品してください」とお伝えしました。すると、その人は心が軽くなり、あっという間に出品することができました。
もちろん、商品は売れませんでしたが、その後少しずつ改良を重ね、今では、ネットでバリバリ稼ぐようになっています。誰でも最初の一歩がいちばん大変ですからね。そこさえ乗り切れば、あとはなんとかなるものです。
最初は、質よりもスピードを重視することが大切です。やっていくうちに、質は自然と上がっていきます。
めんどくさいを引き起こす5つの考えの4つ目は、「選択肢は多いほうがいい」です。では、選択肢が多いことの何がいけないのでしょうか?
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