自粛中に社会人が「学ぶ習慣」を付けるコツ3つ 自分が興味のあることを学ぶのがオススメ

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最後の3つ目ですが、これが最も重要です。アウトプットすることです。アウトプットと一言でいってもやり方はさまざまです。

受験勉強でいえば、問題を解くことがそれにあたります。でも、教養のための勉強の場合、問題を解く、ということは通常ないので異なるアウトプットの方法が求められます。

私がおすすめしたいのは、家族など近しい人に話すこと、そして紙のノートにメモをとることです。肩肘を張って「アウトプットしよう!」などと構える必要はなく、気軽にアウトプットできる方法で構わないのです。

家族に話す場合には、「今日読んだ本に書いてあったんだけどさ……」といった形で気軽に話を始めることで「え、それって、どういうこと?」のような質問が返ってきますのでそれに答えているうちに自分の理解が深まっていきます。在宅で家族全員が家にいる時間も多くなっているでしょうから、アウトプットを通じて家族との交流と自分の勉強を兼ねてしまうのは一石二鳥です。

紙のノートにメモをとるのもOK

一人暮らしで回りに家族がいない、という場合には、紙のノートにメモをとることでもアウトプットの役割は果たせます。

いつもはパソコンやスマホでメモを取っているという方も、今は紙のノートを活用することがおすすめです。なぜなら、在宅勤務をされている方の場合、運動量が減る代わりにパソコンの前にいる時間が増加しており、プライベートで勉強している時間にもパソコンを使うとデジタル疲れしてしまうからです。なぐり書きで構いませんので、紙のノートを使ってみてください。

私も普段はスマホやパソコンでメモを取るのですが、さすがに自分の勉強の際にまでデジタル機器を使うのに疲れてしまい、紙のノートに、文字どおりなぐり書きするようにいろいろとメモを取っています。

手書きの利点は、思いついたものや気づいたことを自由自在にスペースを使って、文字や図や矢印などを用いて書くことで頭の整理がしやすい点にあります。実際やってみると、その効用に気づくと思います。

以上の3点です。こざっぱりと整理された部屋で、興味ある分野の情報を濫読し、周りの人やノートにアウトプットする、こういったことで家での学び直しは確実に加速します。

ポストコロナの生活様式では、家にいることも増えてくるでしょう。この機会にぜひ家での学び直しのコツをつかみ、「あー、前から興味あったんだけど、あれやってみよう」と思う学習対象を探して、新しい自分に出会いましょう。

鬼頭 政人 資格スクエア創業者、弁護士

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きとう まさと / Masato Kito

1981年生まれ。開成中学、開成高校を特別優等の成績で卒業後、東京大学文科1類(法学部)に現役で合格。同大学法学部卒業後、慶應義塾大学法科大学院に現役で進学し、同大学院在学中に司法試験に一発合格。司法修習を経て都内の法律事務所に弁護士として勤務。ベンチャー企業を多面的に支援したいと考え投資ファンドに転職した後、22013年12月に資格試験対策をオンラインで提供する「資格スクエア」を創業、その後、ワンストップ電子契約サービス「NINJA SIGN」(後にfreeeサインと名称変更)も創業。著書に『東大合格者が実践している 絶対飽きない勉強法』など。

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