働き方イノベーション8つのパラダイムシフト クラウドワーカー交流会で語られたメッセージ
ほかには、世界のいろいろな国や地域の人たちと一緒に働くために必要な「文化理解力」、イノベーションのために必要な「他分野学習能力」、新しいコンセプトや概念を構築していく「センスメイキング」などが、2010年代後半から2020年代後半にかけて働くための重要なスキルとして認識されていくでしょう。
次に、これからの働き方を考える際の、3つの視点を提示しておきます。それは「スキル」「志」「チャンス」です。「スキル」については、ここに集まっていただいたみなさまがいちばんよくご存じだと思いますので、今さら申し上げることはございません。なぜ「志」が重要なのかというと、今は少人数で世界を変えるソーシャルイノベーションを起こす最大のチャンスが来ているからです。
「チャンス」についての考え方ですが、今後、人とのつながりを大切にしていく中で、貢献の「チャンス」を逃さないことが非常に大事だと思います。損得に関係なく、どんどん貢献していく。人とのつながり、ネットワークの中で貢献を行うことで、“善意の生態系”を作り、自分の働き方に組み込んでいくことが重要になるのです。
落ちている空き缶を拾ってゴミ箱に捨てるような感覚で、知人の投稿をシェアしてみる。落ち込んでいる友人を飲み屋で励ますような感覚で、知人のイベントに参加してみる。友人においしいお店を紹介する感覚で、必要としている人を紹介してあげる。このようなことを続けていけば、“善意の生態系”は広がっていきます。自分自身のコアスキルも重要ですが、このように作り上げたゆるいチームから生まれてくるプロジェクトが、社会を変えていくのだと私は考えています。貢献のチャンスにどんどんアプローチして、乗っていってもらえたらと思います。
8つのパラダイムシフト?
これからは、少人数でチームを組んで、どんどんプロジェクトを立ち上げる時代に入っていきます。少人数で世界を変えるビジネスモデルが生まれてきているわけですが、そのビジネスモデルにもパラダイムシフトの段階がやってきています。