生産性0のムダ会議がなぜこうも減らないのか 「意見がありすぎて」会議が一向に進まない…

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会議で建設的な議論ができない最大の理由は?(写真:metamorworks/iStock)

マスメディア、そしてSNSを通じて、有名・無名を問わず大量の「私の意見」が飛び交う昨今。有益な情報もある一方で、ある意見を否定したり、諌めたり、たしなめたり、中にはイチャモンのようなものも少なくありません。

未知の問題に直面したとき、どうして前向きな議論ができないのか? 拙著『思考と行動を高速化する 超速!問題解決』の中から、無駄な議論が増える決定的な原因と、自分で判断し行動していくための原理原則を解説します。

無駄な会議が増えるワケ

みなさんは会議や打ち合わせに出ていて、「何も結論が出なかった」とか「こんなことなら自分の作業をしていたほうがマシだった」などと思ったことはないでしょうか。あるとしたら、それは「アイデア探し」に陥っていることが原因かもしれません。

例えばこんなシーンです。上司がチームのメンバーに声をかけて、緊急の打ち合わせをしています。

「今期の予算、未達になりそうだ。予算達成に向けて営業のテコ入れ策を考えよう。上から施策を押し付けるより、みんなで考えたほうがモチベーションも上がるし、結果も出ると思う。遠慮せずに、みんなどんどんアイデアを出してほしい」

この瞬間から、打ち合わせに参加しているメンバーの思考は、「アイデアを出す」ことに向かってしまいます。

「やっぱりテレアポを増やすしかないんじゃないですか?」「それも必要だと思うけど、時間がないんだから確度の高い顧客に絞って提案することが大事では?」「でも数字が取れてる人もいるんだから、まずその人のノウハウを共有したほうがいいんじゃない?」「いや、それだったら、取れる人に必ず同行してもらう仕組みにしちゃったほうが確実でしょ」

一見すると活発に議論されているように見えますが、やっていることはアイデアの乱れ打ちです。「アイデア探し」から入ると、話し合っているようで話が進まず、考えているようで考えていない、無駄な時間になりがちです。

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