「葬式代を稼いで死のう」15歳の少女が語る心情 カーストが上の子たちからの攻撃に疲れて
そして、次は誕生日の4月27日に死のうと思いました。スマホに誕生日までのカウントダウンアプリまで入れて。
ここでも「どうせ最後だから」と貯金をパーっと使って、やりたいことをやって。そうしているうちに、いつのまにか誕生日が終わっていて、生きていたんです。
そのころは不思議と楽しくすごせていて、自分の不登校を認められていました。『不登校新聞』の「子ども若者編集部」に参加するようになったのも、このころです。
その後は死にたくなったり、生きてもいいかなと思ったり、気分に波がありますね。そうこうしているうちに、ここまで生きてきた感じです。
葬式代を稼いでから…
今は20代前半で死のうと思っています。以前、親に「死にたい」と言ったとき、冗談半分で「葬式代がかかるからダメ」と言われたことがあるんです。「葬式代かよ」とは思いましたが(笑)。
でも、親に恩もあるので、言われたとおり葬式代を稼いでからにしようと思いました。
死ぬのに「お金」というノルマを課すなんて、私の心のどこかには「死にたくない」という気持ちがあるのかもしれないですね。
もし葬式代を稼げなければ、生き続けることになります。「まだノルマを果たしてないんだから死んじゃだめ」となりますから。
でも、そのほうが私に向いています。「生きていていいんだよ」だと私には届かないので、「稼ぐまで生きてなきゃダメ」という命令を自分に課したほうが、結果として生きられると思います。
そして生きているあいだに、いつの間にか人生が楽しくなっていたら儲けものですね。そうなったらいいなと今は思っています。
――ありがとうございました。
(聞き手・茂手木涼岳、協力・本多寿行)
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