「葬式代を稼いで死のう」15歳の少女が語る心情 カーストが上の子たちからの攻撃に疲れて
それで家で休んでラクになれればよかったんですが、やっぱり自分の罪悪感が、「行かない自分」を許してくれなかったです。
「行かなかったら何か言われる。それはイヤだ。だから行きたくないけど行かなきゃ、でも、もうこれ以上は無理だ」という思いが頭のなかをグルグルしていました。
学校につらい思い出があったり、イジメや、先生にひどいことを言われていたら「あんなトコ、行ってやらねえよ」と思っていたはずです。
ですが、友だちもいたし、親も認めてくれてたし、恵まれていたほうだと思っていました。だから、こんな自分が学校へ行っていないのは甘えなんじゃないか、と。「どうせ仮病だろ?」と言われたのも心に残っていました。
実際に、命にかかわるケガや病気をしたわけでもない。気持ちは落ち込んで、死にたくなってるけど、もっとつらい人はたくさんいる。
だから、「私は、不登校になる資格がないんだ」となってしまうんです。
――ご両親があおいさんの気持ちを尊重していても、自分で自分を認めることができなかったのですね。
はい。どうしてもできませんでした。親やまわりの人が「すごいよ」とか「大丈夫だよ」と言ってくれても、自分が自分を認めていないから、ぜんぶウソやお世辞に聞こえてしまうんです。
自分で自分をすごいと思わないと、何も入ってこない。そうやって、たくさんのほめ言葉を逃してきたんだろうなと思います。
中学1年、つまり昨年の1月に不登校になって、ずっと苦しくて死にたいとも思っていました。
しかし、3月に自分の好きなアーティストのライブチケットが取れたから、それまでは生きよう、と。
みんなが学校へ行っているときに、私がライブへ行っていいのかと思いましたが、「どうせこれで最後だから好きなことしよう」と。
でも、そのライブがすごく楽しかったんです。アーティストの方は「つらくても俺がいるから、みんながいるから、ライブに来てよ」とステージで言ってくれました。
漠然と、もう少しだけ、生きようと思いました。