追跡!「結婚5年の幸福度」6組の想像超える変化 "35歳以上で結婚した人たち"の現在の本音

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トップバッターは、本連載の初回(記事はこちらこちら)に登場してくれた木村幸一さん(仮名、54歳)だ。

仕事と遊びを愛するバブル世代の幸一さん。母親ががんを患ったこともきっかけになり、一回り以上年下の2児の母であるシングルマザーと結婚した。いわゆる独身貴族生活からの激変である。

幸一さんによれば、その後の5年間でさらなる大きな変化があった。社長は辞めて別の会社で働きつつも自らビジネスを始め、2人の子どもを新たに授かったのだ。

<当時の会社は海外にも子会社があり海外を飛び回ったり、それゆえに休みもあまりなかったりしたので社長を辞任して、持っていた株も売却しました。その後、女の子と男の子が誕生。現在、長女が小6、長男が小4、次女が年中、次男が年少です。私を必要としてくれる会社もあり、現在はその会社の常務取締役を務めています。次男が成人するまで16年以上あり、現在私が54歳なので70歳までは現役で頑張らねばなりません。シェアハウスやアプリなどの新規ビジネスも始めています>

ますます精力的な様子である。一方で、肉親の老いや死には向き合わなければならない。晩婚さんの宿命だ。

<母は7年前に肝臓の末期がんになり余命1年と言われ、彼女の姉である伯母が面倒をみてくれていたのですが、その伯母がまさかの心臓発作で突然死。母は3年前から独身の私の弟と一緒にうちの近所に住んでいます。私も子どもらを連れて定期的に晩ご飯を作りに行っていますが、いよいよやばくなり、先月入院しました。長くても1~2カ月の命だと昨日医者から言われました>

それでも幸一さんの幸せ度は結婚当時よりも2倍に増えている。家族がいるから、子どもが2倍の人数になったから、だと幸一さん。

<家族との時間は最優先事項です。私が朝の保育園の準備から送りまでをやり(迎えは妻です)、夜の晩ご飯も私の担当。たまに家族で外食や旅行に行ったりするのはとても楽しいです。昨年の正月はオーストラリアに行き、子どもらからは「また連れて行ってほしい」とせがまれております。だからこそ、より生産性の高い仕事をしなければなりません。5年前よりも働く時間は短く、収入は多くなりました。これは結婚して家族を持ったからだと思います>

日々成長している子たちによるプラスが100ある

次は、立ち飲みバーの常連仲間と結婚した西岡京子さん(仮名、43歳。前回記事はこちら)。その結婚生活はすでに9年目で、5年前と比べての幸せ度は

<夫婦関係でいうと100とか90とか110とか、その時々でプラスマイナスしている>

と冷静に分析。ただし、日々成長している子たちによるプラスが100あると回答してくれた。

取材当時は育休中だった京子さん。その後、変化が大きく3つあったらしい。

次ページ5年の間にあった、3つの大きな変化とは?
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