35歳以上で結婚した人たちを「晩婚さん」と名付けて訪ね歩いている本連載。新婚時に幸せな新生活について聞くことが多いが、それから数年経った晩婚さんたちはどうしているのだろうか。
そこで、“追跡調査”をしてみることにした。5年前の連載初期に登場してくれた9人の晩婚さんたちにメールで連絡。「5年前の幸せ度を100としたとき、現在の数字を教えてください。その理由は?」と尋ねてみたのだ。
5年後の幸せ度は平均1.5倍にアップ
その結果、6人が返信をくれた。「200」と答えてくれた人が3名、「100」が3名。つまり、平均150点である(なお、1名からは再取材を丁重に断られ、2名からは無回答だった)。
晩婚さんたちの5年後の幸せ度は平均1.5倍にアップ。減ってしまったという人は1人もいなかった。
ただし、当然ながら、この調査結果にはバイアスがかかっている。この種の取材に応じてくれるのは、前向きで余裕がある人たちが多い。幸せだから快く答えてくれるのだ。日本全国すべての晩婚さんに同じ聞き取り調査をしたら、平均点はもっと低かった可能性は否めない。
人は幸福になるために生きているのだと筆者は思っている。ならば、年齢を重ねてからの結婚でも、5年間でさまざまな苦労があったとしても、「昨日より今日のほうが楽しい」「同じぐらい幸せです」と笑っている人たちから学べることは多い気がする。
まずは幸せ度が2倍になったという3名から。
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