なお、里奈さんは夫にも5年前と比べた現在の幸せ度を聞いてくれた。答えは105点だったと笑う。
<フォローとして、5年前からすでに超幸せだったからって言うておりました>
相変わらずの見事なのろけっぷりである。里奈さん、末永くお幸せに……。
誰かが待っているというのは、精神的に落ち着くが…
次に、5年前と総合的な幸せ度は変わらないと答えてくれた3名の話を聞こう。まずは最もテンション低めの人物から。42歳で再婚してすぐに子どもも授かった勤務医の横山邦夫さん(仮名、49歳。前回記事はこちら)だ。
<あれから5年も経ちますか……。結婚生活はあまり変わりません。今でも妻とはしょっちゅうけんかしています。コロナウイルスの流行で、かなり神経質になっている妻には私は相当ずぼらに見えるらしいです。「もっと気をつけろ」と言われています。もともとウイルスをもらうリスクが高い職業ですし、電車通勤もしているし、ずぼらではいけないことは確かですけど>
夫婦げんかは犬も食わぬ、けんかするほど仲がいい、と昔から言う。「自分はあまり結婚に向いていない」と自認する邦夫さんも現在の生活には平安を感じているのは間違いない。
<家に帰って、誰かが待っているというのは、それだけで精神的に落ち着きます。小さい息子がいるので早寝になり、テレビを見る時間もほとんどなくなりました。独身の頃は、テレビをだらだら見続けて夜更かしし、朝寝坊することがしょっちゅうでした>
ただし、1人でも過ごしたい気持ちが強い邦夫さんとしては、現在の状況には多少のストレスを感じている。平穏な生活に感謝しつつも、気ままな独身生活への羨望を隠さない。
<トータルすると、幸せ度は100ぐらいであまり変わっていないと思います。ただし、これは日によって変化し、平均すると100ぐらいになるということです。妻や子どもとけんかすると下がりますが、うまくいっていれば上がります。自分だけのために時間を使える時間が増えれば、幸せ度はもっと上がるでしょうが、それは難しい。とくに今は、コロナウイルスのせいで、外出自粛が叫ばれているのでなおさらです>
新型コロナウイルスが早く下火になり、鉄道ファンの邦夫さんが自分のために使える時間を確保できることを祈るばかりだ。
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