東京都の小池百合子知事は4月23日、臨時記者会見を開き、スーパーマーケットや商店街におけるお客の密集状態解消を狙いとして、買い物を3日に1回程度に控えるよう都民に呼びかけた。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を受けて日本全国に緊急事態宣言が発令され、外出自粛や休業要請が出される中で、繁華街やオフィス街を歩く人は減り、飲食店などもガラガラだ。だが、その分、自宅で食事する内食・中食需要を満たすため、スーパーマーケットがにぎわっている。
スーパーの売り上げは2~3月も前年を上回った
必要最低限の外出として認められている食料品や生活必需品の買い物。旅行者や訪日外国人客の減少を受けて、コンビニエンスストアの売り上げが停滞する中でも、スーパーの売上高は2月に前年同月比5.5%増、3月は同7.4%増と伸びている。
そのスーパーに置いてある商品の中で、このコロナ騒動を受けて特に販売点数を増やしている商品がいくつかある。代表的なのは「納豆」「米飯加工品」「調理済みカレー(レトルトカレー等)」「冷凍麺」の4食品だ。
筆者は今回、5000万人規模の消費者購買情報を基にした、True Dataのデータベース「ドルフィンアイ」を使って、主要な全国のスーパーのPOSデータを基に納豆、米飯加工品、調理済みカレー(レトルトカレー)、冷凍麺の4商品について売れ行きを調べ、直近ここ2年間における、スーパー1店あたり1週間ごとの売り上げ点数をグラフにまとめてみた。
(外部配信先ではグラフを全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください。グラフの縦軸(1店当たりの売り上げ点数)については、一目で変化の動向がとらえられるように最低・最高値を設定して作成しています)
スーパーには仕事帰りのサラリーマンや学生なども立ち寄るが、主な来店客である主婦がこれらの商品の買いだめに走ったとみられる。
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