大企業の”逸材”がベンチャーに流れ始めた 直接雇用を可能にした転職ウェブツールの広がり

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優秀な人材が中小、ベンチャー、地方へ流れ始めた

そこで、ビズリーチは企業と求職者の間のブラックボックスをなくした。すると、優秀な人材が登録企業すべてを吟味できるようになり、中小企業、ベンチャー、地方の企業へ流れ始めた。

南さんがこの3つのエリアの企業からよく言われる言葉は、「こんな優秀な人がうちに興味を持ってくれるとは思わなかった」。

企業と求職者は、自分が持っているすべての選択肢と可能性を知ったうえで、主体的に自分の希望を追求できるようになったのだ。これが今の転職市場のトレンドのひとつである。

それにしても、なぜ求職者は大手企業ではなく、この3つのエリアを選ぶのだろうか。ベンチャーであるビズリーチにも、ソニーやパナソニックから転職してきた30代後半の男性がいるという。ソニーから転職した人は、オーディオ事業部とテレビ事業部で経営企画を担当、ヨーロッパでマーケティングを手掛けた。パナソニックから転職した人は、インドやブラジルの工場で業務推進をしていた。

「22歳で社会人になり、おそらくこれからの時代は70歳まで働くことになる。その50年間をどう走るか考えたとき、30代はまだ30年以上ある。30年後に日本の大手製造業で働いていて大丈夫なのか。あるいは大手金融機関は大丈夫か、大手食品会社は大丈夫かと、自分でこの先のキャリアを真剣に考えるようなったのだろう」(南さん)。

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