「今、動かないといけない」。心の叫びを大事に
2013年10月、38歳のときにビズリーチに登録。希望に合う企業を探し、日系大手旅行会社にアプローチして転職を果たす。現在、グローバル事業を担当する部署の法務担当マネジャーとして、これまではできなかったような大きな買収案件にも取り組んでいる。
「毎日、大量の英文契約書を読み、ディスカッションする。すごくやりがいがあるし、面白い。自分はとても幸せ。今はこの会社のために力を尽くすときだと思っている」
そう語る加藤さんの目は、その先も見据える。ほかの人から見て不足のない境遇であったとしても、「私は今、動かないといけない。この先5年の成長のために」と、もし心が叫ぶなら、それを大事にしているのだ。
加藤さんは、法律という専門性と英語力を軸に転職してきたエリートである。だが、すごいのはその点よりも、現状に疑問を投げかけ続け、今の場所に決して安住しないことだろう。景気動向や社会情勢も関係ない。
既婚で小さな子どもがいる加藤さんは、政府公約の「2030」についても、「日本女性の社会進出の遅れは根が深い。変わるにはあと30年はかかるだろう」と冷静だ。「でも、私はそれを待っていられない。自分でキャリアを切り開く」。
こうした優秀でパワフルな女性が思い切り活躍するためにも、主体的に企業が選べ、転職しやすくなることは望ましい。
明日は、中途採用を積極的に行っている企業を紹介しよう。
(撮影:今井 康一)
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