コロナ不況でも失職しないエンジニア3大鉄則 景気後退で"売り手市場"に変化は起きるか

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自社開発のスタートアップに転職する場合は、今後の事業の見通しを踏まえて慎重に選ぶようにしてください。

【疑問4】エンジニアが「今」やるべきことは?

――コロナ禍だからこそ、今エンジニアが意識すべきことは何だと思われますか?

今の会社での評価を上げること。そして、自分自身の市場価値を高めることです。

最近はエンジニア採用でレファレンスチェックを活用する企業が増えており、前の職場での活躍が認められていなければ、内定をもらうのも難しい時代になりました。こうした時代に転職できるのは、パフォーマンスが変動せず、ハイスキルでチームに貢献でき、周囲から信頼されるエンジニアです。

転職してスキルアップしたい人は、まずは自分が新たな職場で求められる人材になることが大切です。今の職場で結果を出すことに最優先で取り組んでください。

――急にフルリモートになり、働き方が変わったことでこれまでのような成果が出せずにいる人も多いかもしれませんね。

そうですね。比較的オンライン仕事がしやすいエンジニアの方でも、今回のような事態に戸惑っている人は多いと思います。しかし、コロナショックはしばらく続きそうなので、今後はリモートでも生産性高く働ける人が求められるでしょう。

一般的にリモートワークでは、仕事ができる人とできない人の差が開きます。相手が目の前に座っていれば済む問題も、リモートワークでは会話量が減る分、解決には高いコミュニケーション能力が求められます。

「リモートワークは今だけ」と適当にやり過ごすのではなく、オンラインでも自律的に働くための工夫と努力を重ねていきましょう。

――景気の良しあしや環境の変化に惑わされず、目の前の仕事にまっすぐ向き合い続けることが、長期的に見て大事ということですね。

そう思います。先ほど申し上げた内容とも重なりますが、景気の良しあしは、転職する個人にとってはあまり関係ないと思っています。

そもそも、日本全体で求人は何万とあるものです。その「何万」が「何千」になったところで、1人が転職できるのは1社だけ。転職するときに、景気を気にすることが本当に重要でしょうか?

コロナ禍で誰もが不安を抱える状況ではありますが、景気よりも「自分がどうなりたいか」を大切に。エンジニアの皆さんには、冷静な選択をしてほしいと思います。

取材・文/一本麻衣 企画・編集/栗原千明(編集部)

キープレイヤーズ 代表取締役 高野 秀敏さん/1999年に株式会社インテリジェンスへ入社。2005年に株式会社キープレイヤーズを設立。3000名以上の経営者の相談と、10000名以上の個人のキャリアカウンセリングを行う。また、55社以上の社外役員・アドバイザー・エンジェル投資を国内・シリコンバレー・バングラデシュで実行。キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数100回以上。
◆Twitter:@keyplayers
◆YouTube:高野秀敏のベンチャー転職ch

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『エンジニアtype』編集部

キャリアデザインセンターが運営するwebマガジン。「どう創る? これから先のシゴト人生」をテーマに、エンジニアの今後の仕事選択・働き方・スキルアップなどに役立つ情報を配信している。

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