「コロナ疲れ」を引き寄せないための7つの習慣 気持ちが不安定になっている人が増えている

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「コロナ離婚」なるワードも聞かれ、家族やパートナーに対して、必要以上に攻撃的な態度を示してしまうのも、気持ちのゆとりがなくなりセルフコントロールができていない状況が引き起こしていることも多いと感じます。自分だけが我慢しているような取り残された感情に陥る人は少なくありません。

周りがそれなりに幸せそうに見えてしまい「○○がない」「△△できない」などの気持ちがより一層強化され、落ち込んでしまうこともあるでしょう。

さらに、いつ収束するのか先が見えない不安と相まって、いつまで我慢すればよいのか、といった八方ふさがりの息苦しさも拍車をかけています。

気持ちにゆとりを持たせる「7つの心がけ」

この状況下で、少しでも気持ちにゆとりを持たせ、自分自身の気持ちをコントロールするためにはどうしたらよいのでしょうか。

すでに不調の方も、そうでない方も予防のために、ぜひ以下の7つのことを心がけてみてください。

1. テレビを消す、スマホを見ないという時間を作る
少なくとも半日単位で

2. 1人になる時間を作る
家庭内でも空間を別にする、買い物は1人で行く

3. 誰かと話す
仕事ではなく、雑談や気持ち

4. 無理に頑張らない、この状況の中でできることを見つけていく
緊急時は、やりたいようにできなくて当たり前。できることが見つからなくても焦らない

5. 無心になれる時間を作る
ゲーム、読書、楽しめる動画、音楽、整理整頓、掃除、手芸、工作、園芸、そのほか好きなこと

6. 適度に身体を動かす
部屋の中でのストレッチや筋トレ、人混みを避け家の近くを散歩、ジョギング、サイクリング

7. リラクゼーションを取りいれる
セルフマッサージ、深呼吸、香りを楽しむためのお茶やコーヒー、入浴剤や石鹸

まずは、自分の気持ちをないがしろにせずに大切にする意識を持ちましょう。どのような状況下にあっても、気持ちの持ちようが自分を救うことにつながります。自分を大切に扱うことができれば、セルフコントロールが可能になり、周りの人も大切に扱えるようになります。身近な人間関係こそが最も重要な環境作りで、心身に大きな影響を与えます。これが安定していれば多くのことを乗り越えられると信じています。

大野 萌子 日本メンタルアップ支援機構 代表理事

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おおの もえこ / Moeko Ohno

法政大学卒。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ資格認定機関)代表理事、産業カウンセラー、2級キャリアコンサルティング技能士。企業内健康管理室カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメントなどの分野を得意とする。現在は防衛省、文部科学省などの官公庁をはじめ、大手企業、大学、医療機関などで年間120件以上の講演・研修を行い、机上の空論ではない「生きたメンタルヘルス対策」を提供している。著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)がある。

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