増えている「オンラインハラスメント」の実態

「○○リレー」や「バトン」に疲弊する人が続出

オンライン会議を通じてのハラスメントが増えています(写真:YAMATO/PIXTA)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。

自粛生活が長引き、仕事もプライベートもオンラインに移行しつつある今、「ハラスメント」の形も変化しています。

在宅ワークによる「テレワークハラスメント」がその1つ。ミーティングで自分の後ろに映りこむ背景で部屋の雰囲気や住居様式が相手に見えることによって、「そんな部屋に住んでいるんだね。ほかの角度も見てみたいな」「家ではそんな服装なんだ」「もしかしてすっぴん?」など、セクハラまがいの発言に驚いたり傷ついたというような相談が増えています。

プライベートを覗き見されたような嫌悪感を覚えたり、全員の会議の場でも十分なはずなのに、必要以上に2人だけでオンラインミーティングを持ちたがる上司に困っているといった相談もあります。業務の一環と言われれば断りづらいところが、問題を表面化しにくくしていると思われます。

さらには、必要なときのみならず、ずっとオンラインでいることを要求され、監視されているようだと訴えるケースもあります。会社では同じ空間に居るので、つねに見えるのが当たり前という理屈もわからなくはありません。業務によってはずっとつないでおくことが必要な場合もあるかもしれませんが、必要に応じてカメラや音声をオフにするなどの対策も必要でしょう。

相手の部屋を見下すような発言も

「そんな狭い部屋に住んでるの?」や鉄道などの騒音が入ることで「よくそんな所に住んでいられるね」といった見下すような発言を受けたという声も聞かれます。

画像の場合の解決策として、バーチャル背景にしてしまえば問題ないという意見もあるかと思いますが、PCの性能によってはそれも難しく、どの家にもグリーンスクリーンがあったり環境が整っているわけではありません。友達同士のやり取りならともかく、ビジネスの会議で背景が南国の海なのは違和感もあります。

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ほかにも「子どもを静かにさせるのは、当たり前」と上司から注意を受けたというケースもあります。もちろん、仕事をしているわけですから、ある程度の配慮は必要だと思います。ただ、言って聞かせてわかる年齢ならともかくも、乳幼児ですとそれも困難ですし、ほかにケアする人がいなければなおさらです。

そもそも多くの家庭は、仕事専用の部屋などはありません。生活圏が丸見えになってしまうので、それによる新たなルール作りも必要になってきます。このように環境が変わったことで、思わぬところでハラスメント行為に至ることが多々あることに注意が必要です。

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