ゆとり世代の働き方こそ「世界標準」と言える訳

「残業しない若者」を批判するのは時代遅れだ

話が飛ぶようですが、2019年のドイツの夏は例を見ない猛暑だったこともあり、トップレスで公園や川沿いなどで日焼けをしたり涼んだりする女性が多発し、これを警備の人が注意したところ「男性はトップレスで日焼けしているのに、女性ばかりがトップレスがダメというのはおかしい!」という抗議のムーブメントが女性たちの間で起こり、外国でも話題になったほどです。

この例を見てもわかるように、ドイツにおいては「女性はブラジャーをつけるべき」だとか「女性だからビキニのトップをつけるべき」という類のことを言うことさえも「カテゴライズ」にあたる可能性があり、話題としてはセクハラ以前に非常に危険なゾーンなのです。

ドイツ人は全員ゆとり世代?

そんな雰囲気がドイツにはあるわけですが、日本ではメディアも含め皆さん比較的直球に人をカテゴライズします。そのため「若者批判」も比較的オープンに行われている印象を受けます。少し前までは会社の中間管理職などから「最近の『ゆとり世代』は使えない」といった愚痴をよく聞きました。

私も社会的地位の高いある日本人からこの手の愚痴を聞きましたが、話をよくよく聞いてみると、「定時に帰る」だとか「まだ入社して1年ちょっとなのに有休はキッチリ申請して、権利意識が強い」とかそんな話で、私は内心、「そんなことを言ったら、ドイツ人やヨーロッパ人は全員ゆとり世代じゃん!」と心の中でツッコミを入れていました。

「ゆとりは打たれ弱い」などと一時期騒がれた「ゆとり世代」ですが、それよりもさらに若いのが「さとり世代」です。「さとり世代」は日本が不景気になってから生まれた世代だということも関係しているのか、世間では「欲のない世代」だとして話題になっています。

いわゆる「贅沢」に関心を示さず、海外にあまり行こうとしない、車に興味を持たない、ブランドの高い服よりもファストファッションを好む……などが定番表現です。

「ゆとり世代」がバブルを経験した親から生まれているのに対し、「さとり世代」に関しては彼らの親自身が「大人になってからのバブル」を知らないため、ある意味自然な現象なのかもしれません。

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