ゆとり世代の働き方こそ「世界標準」と言える訳

「残業しない若者」を批判するのは時代遅れだ

確かに「消費」の面から言うと、バブルを経験した世代は貪欲で、1980年代には今よりも「趣味はショッピング」と公言する女性は多くいました。景気や時代の変化とともに消費行動が変わるのはいわば当たり前ですが、それとは異なる「人間関係に関する欲」が薄いことについても、「恋愛をしたがらない」「結婚をしたがらない」といった具合に若い世代を何気なく批判する風潮がニッポンにはあります。やはり超高齢社会において「自分たちの価値観が絶対的に正しい」と思いこむシニアが多数派なのです。

昔は「結婚してこそ一人前」というような感覚があり、「いい年をした大人が独身」だった場合には、会社の上司やら親戚やらが「結婚は?」とこぼしながらもいい人を紹介してくれたりと「お見合いおばちゃん」的な人が周りにたくさんいました。

しかし、その時代というのは、女性はいわゆる「寿退社」が当たり前で、結婚や子どもを持つ=女性は専業主婦になることを求められました。そうしたことを考えると、はたして当時のほうが「よかった」と言えるのでしょうか。少なくとも女性にとって選択肢が限られていた時代だったことは事実です。

今の若い人は結婚しないとか、少子化がどうのという批判も考えてみたらおかしな話です。「国の人口が少ないから子どもを産もう」と考える人は、戦時中またはよほど右寄りでないとそういないでしょうし、「独身でいる」ことも「結婚する」ことも「子を持つ」ことも「子を持たない」ことも、その決断は自分自身の状況や幸せを考えたうえでのものであって、「誰かのため」ではないはずです。

「休日」に引け目を感じるのは日本人ぐらい

「働き方」に関しては、世界の先進国はどこも「ワークライフバランスを大事にしよう」というのが現在の主流です。日本でも「残業はしないほうがいい」という企業が増えました。

しかし有休に関しては、日本はほかの先進国に比べると「消化率が低い」という問題があります。1週間以上会社を休むと「休みすぎ」と思われたり、自責の念にかられたりするのは、世界を見ても日本人ぐらいです。

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