ゆとり世代の働き方こそ「世界標準」と言える訳 「残業しない若者」を批判するのは時代遅れだ

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「若者批判」がよく聞こえる日本の問題とは(写真:Graphs/PIXTA)
日独ハーフコラムニストのサンドラ・へフェリン氏は、「若い世代をゆとり世代、さとり世代のようにカテゴライズして非難するのはドイツでは許されない」と言います。「若者批判」が許される日本の問題とは? サンドラ氏の新刊『体育会系 日本を蝕む病』から一部抜粋・再構成してお届けします。

「最近の若い人」を疑問視する発言は、今も変わらずよく聞こえてきます。パターンはさまざまで、例はザッとこんな感じです。

「最近の若い人は元気がない」
「最近の若い人は消費をせず内向き」
「最近の若い人は自分のことしか考えない。人のことを考えなさすぎる」
「最近の若い人は自分の権利ばかりを主張する」
「(スマホの普及で)なんでもLINEなどで済ませちゃうから、最近の子は対人関係が苦手」

これらの主張はほぼ同じです。要は「自分たちの世代から見ると、最近の若い人のやっていることには納得がいかない」というわけです。5000年前、エジプトのピラミッドの建設に携わった人々もピラミッドの人目のつかない場所に「最近の若者は」と「嘆き」の落書きをしたぐらいですから、ある年齢に達した人が「最近の若者はどうも◯◯でだらしない」といったことを言うのは今に始まったことではなく、またニッポンに限らず万国共通なのです。

「若者批判」を決して口にしないドイツ人

ちょっと違うことといえば、ニッポンの場合はこの手の発言がメディアも含め比較的「堂々」と行われていることだと思います。私の出身のドイツでは、この手の「最近の若い人は……」というようなことを言ってしまうと、「自分の頭の中は老人ですよ」と自ら暴露しているようなものなので、そんな勇気のある人はいません。

だから欧米の人は、仮に頭の中で「最近の若い人はちょっと……」と思っていたとしても、そこは自分のイメージを気にして、この手のことを口にすることはまずありません。

メディアに関してもそうで、ドイツのメディアは「人をカテゴライズする」ということには敏感なので、いわゆる「女性だから、こういうことをしてはいけない」というようなことが読めてとれる「性別に関する決めつけ」はもちろん、「何歳の人はこのように振る舞うべき」だとか「何歳の人はこういう考え方である」というふうに人をカテゴライズして「世代ごとに振り分ける」ということはあまりしません。

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