パリの人も面白がる“日本酒とチョコ”の食べ合わせ
毎年10月ころ、“サロン・デュ・ショコラ パリ”というチョコレートの巨大イベントがフランスで開催されている。メリーチョコレートは2000年から出展し、そこでの品評会で数々の表彰を受けてきた。その実績が買われ、2016年から同イベント内で“日本酒とチョコレートのマリアージュ”という講義を行っている。
――チーズとワインなどで、お互いの味を高め合うような調和する組み合わせを“すばらしいマリアージュ”(フランス語で結婚の意)なんて表現します。大石さんは“日本酒とチョコレートのマリアージュ”を日本やフランスで講義しています。どういった内容なのでしょうか。
直近の講義では3種類を紹介しました。ひとつめは、チョコレートに使われているのと同じお酒を組み合わせるやり方です。
まず、チョコレートを食べてもらって、お酒の味を感じてもらいます。そしてお酒を飲み、同じ味があったことを実感してもらいます。そのうえで、もう一度チョコレートをかじり、口の中で調和させます。そうすると双方のおいしさが引き出されます。
――なるほど。1+1=2ではなく、3にも4にもなるのですね。ほかにはどんな組み合わせがありますか?
お酒を使っていないチョコレートには、濃いめのお酒を合わせることが多いです。コクがあり、米のうま味がしっかりしているものです。講義では、「出羽桜 吟醸缶」と抹茶フロマージュを合わせました。フロマージュはチーズが入っているので塩味があります。塩はチョコレートと合いますし、つまみになるくらいに日本酒との相性もいいものです。それですべてが調和します。
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