「名もなき家事」で心身が壊れる前にすべきこと 「トイレットペーパーの芯」でも爆発する

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日々こなさなくてはならない家事で疲れしてしまう前に、家族で1度、話し合ってみてはいかがでしょうか(写真:Deja-vu/PIXTA)  
昨今、「名もなき家事」という言葉が話題になっています。「掃除」「洗濯」「料理」といった大きな家事以外の、細かくて見えにくい、でも絶対的に必要な家事の数々のことです。
この「名もなき家事」が、家族の誰か1人に偏り、小さなイライラやストレスが積もり積もって爆発してしまうことも。そこで、子育てアドバイザーであり、『こんなときどうしたらいいの? 感情的にならない子育て』などの著書を持つ高祖常子さんに、家事・育児のタスクに関する家庭での取り組み方について聞きました。

「トイレットペーパーの芯」問題

先日、筆者が「ママの仕事復帰講座」を開催したときのこと。家事育児シェアについてのグループディスカッションを行ったのですが、その中で、あるママがこんな発言をしました。

「トイレットペーパーが芯だけになっているのに、家族はそのまま放置している。交換して芯を捨てるのは私だけの役目。そういう見えない家事が積み重なっている」

この言葉には、共感の大きなため息と、苦笑のどよめきが起こりました。

また別のパパ講座では、次のようなコメントも。

「先日、ママが病気になって、風呂掃除をしたんですが、排水溝にゴミがたまるということを初めて知ってびっくりしました」

家事・育児には、こんな小さな見えない作業がたくさんあります。もちろん、こういった「名もなき家事」をパパが主流でこなしている家庭もあるでしょう。どちらにしても、担当していない人は、その無数にあるささいな「名もなき家事」にはなかなか気づけません。やってくれるのが当たり前。自分がやらないから気づかないのです。

例えば、アトランダムに挙げると……

・シャンプーやリンスを入れ替える
・排水溝の掃除
・献立を考える
・調味料の補充
・洗った食器を元に戻す
・子どもの体調を把握
・子どもがこぼしたものを掃除
・洗濯ものを取り込む
・洗濯ものを畳む
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