塾選びは「親と子」どちらの意見を優先すべきか

「不純な動機」で塾に通いたい中2の息子

子どもが親の一方的な意見に納得できず、親子関係にわだかまりが残ることも(Fast&Slow/PIXTA)

※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

中学2年生の息子について、塾の選択でのご相談です。今まで行っていた塾が閉まることになり、新しく塾を選ぶことになりました。
息子は大手塾ではなく、仲のいい女の子が行っている規模の小さい塾に行きたいと言い出しました。夫は、塾は勉強のために行くものだと断固として拒否の姿勢です。私も動機が不純なので、納得していませんが、息子に選択させるべきなのでしょうか。
(仮名:田岡さん)

新年度を控えた2月、3月というこの時期、塾の選択で迷われるご家庭はよくあります。今年は新型コロナの一件もあって、塾選びが遅れているケースもあるようです。

今回、塾が閉まるという事情があって、別の塾を探さねばならない、というご相談ですが、そのようなケースでなくても、塾選びで悩む親子は非常に多いものです。

親子の意見が対立…どちらを選択する?

さて、今回のご相談ですが、一般的によくある塾の選択の問題というよりも、親の意向を優先するか、それとも子どもの意向を優先させるかという問題だと捉えました。

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親と子の意見が対立しているだけに、どちらの選択を取るのか、判断に迷うことでしょう。また、お母さんも「動機が不純」と感じているということ。もしかしたら同性の友人なら気にしなかったのかもしれませんが、「仲のいい“女の子”がいる塾」と言われると、いくら思春期とはいえ、勉強という目的とずれているのでは、と不安になってしまうのもわからなくありません。

子どもが小学生であったりして、まだ強い主張がないのであれば、親主導で決めて問題ないでしょうが、この年頃になって、明確な主張が始まったときに、親が一方的に決めるのはいいとはいえません。親が「よかれ」と思ってしたことが、子どもには納得がいかず、親子関係にわだかまりを残すことにもなりかねません。

通常こうした場合、どちらにするかは、親子のパワーバランスによって決まることが多いでしょう。家庭内で、親の側が“力学的に”強ければ、親の意向が優先され、子どもの側が強ければ、子どもの意向のほうが通るでしょう。

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