※石田勝紀先生へのご相談はこちらから
新年度を控えた2月、3月というこの時期、塾の選択で迷われるご家庭はよくあります。今年は新型コロナの一件もあって、塾選びが遅れているケースもあるようです。
今回、塾が閉まるという事情があって、別の塾を探さねばならない、というご相談ですが、そのようなケースでなくても、塾選びで悩む親子は非常に多いものです。
親子の意見が対立…どちらを選択する?
さて、今回のご相談ですが、一般的によくある塾の選択の問題というよりも、親の意向を優先するか、それとも子どもの意向を優先させるかという問題だと捉えました。
親と子の意見が対立しているだけに、どちらの選択を取るのか、判断に迷うことでしょう。また、お母さんも「動機が不純」と感じているということ。もしかしたら同性の友人なら気にしなかったのかもしれませんが、「仲のいい“女の子”がいる塾」と言われると、いくら思春期とはいえ、勉強という目的とずれているのでは、と不安になってしまうのもわからなくありません。
子どもが小学生であったりして、まだ強い主張がないのであれば、親主導で決めて問題ないでしょうが、この年頃になって、明確な主張が始まったときに、親が一方的に決めるのはいいとはいえません。親が「よかれ」と思ってしたことが、子どもには納得がいかず、親子関係にわだかまりを残すことにもなりかねません。
通常こうした場合、どちらにするかは、親子のパワーバランスによって決まることが多いでしょう。家庭内で、親の側が“力学的に”強ければ、親の意向が優先され、子どもの側が強ければ、子どもの意向のほうが通るでしょう。
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