誰でもできるけど普通やらない「成功の3原則」 自分の物語を追体験させる聖書とサードドア
直接的な解より、解釈の幅を広げる力
ビジネス書からは即効性のある学びを得たい、と思う人も多いかもしれません。即効性でいうと「アドバイス」に分がありますが、学びの深さと定着度でいうと、やっぱり「過去の追体験」なのだと思います。そういう体験は、「普遍性のある物語」から得られるのだと思います。
聖書がまさにそうですよね。聖書には、具体的なアドバイスはあまり多くありません。サマリア人が憎き敵であるはずのガリラヤ人を全身全霊で助けた、というような物語がたくさん登場します。
まずその物語に共感することで、自分の心、自分の過去への扉が開かれる。そして、似たような体験を「追体験」し、そこから学びを得られる。大嫌いな人を助ける、なんてことも実は自分はできるんだな、あのときはこういう気持ちになったな、みたいに。
これがもし、「困っている人がいたら敵国の人でも全力で助けよ。されば幸せになれる」といった直接的なアドバイスだったとしたらどうでしょうか。今は「敵国」の人と相まみえる機会もないから全然実践的ではないですし、そもそもまったく腹に落ちてこない。
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