誰でもできるけど普通やらない「成功の3原則」

自分の物語を追体験させる聖書とサードドア

即効性のあるビジネス書と違い、聖書も『サードドア』も過去の追体験ができるという共通点があります(写真:bee/PIXTA)
12万部突破のベストセラーとなった、アレックス・バナヤン著『サードドア:精神的資産のふやし方』。
「アレックスの行動には、僕のまわりの成功者の姿が思い浮かびます」と語るヤフー株式会社マーケティング本部長の井上大輔氏。本書の「エモさ」の中の「学び」について語った「聞き上手の『エモいオヤジ』が若者にモテる理由」に続き、成功者の行動に関する学びを解説していただく。

直接的な解より、解釈の幅を広げる力

ビジネス書からは即効性のある学びを得たい、と思う人も多いかもしれません。即効性でいうと「アドバイス」に分がありますが、学びの深さと定着度でいうと、やっぱり「過去の追体験」なのだと思います。そういう体験は、「普遍性のある物語」から得られるのだと思います。

話題のベストセラー『サードドア:精神的資産のふやし方』の特設サイトはこちら(画像をクリックするとジャンプします)

聖書がまさにそうですよね。聖書には、具体的なアドバイスはあまり多くありません。サマリア人が憎き敵であるはずのガリラヤ人を全身全霊で助けた、というような物語がたくさん登場します。

まずその物語に共感することで、自分の心、自分の過去への扉が開かれる。そして、似たような体験を「追体験」し、そこから学びを得られる。大嫌いな人を助ける、なんてことも実は自分はできるんだな、あのときはこういう気持ちになったな、みたいに。

これがもし、「困っている人がいたら敵国の人でも全力で助けよ。されば幸せになれる」といった直接的なアドバイスだったとしたらどうでしょうか。今は「敵国」の人と相まみえる機会もないから全然実践的ではないですし、そもそもまったく腹に落ちてこない。

次ページ『サードドア』は、現代の聖書?
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 意外と知らない「暮らしの水」ウソ?ホント?
  • 財新
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
トレンドライブラリーAD
人気の動画
地方スーパーが撃沈「コスモス薬品」の破壊力
地方スーパーが撃沈「コスモス薬品」の破壊力
パチンコホール「ガイア」店舗撤退で大激変する勢力図
パチンコホール「ガイア」店舗撤退で大激変する勢力図
日本人が知らない「ビタミンD」不足の怖さ
日本人が知らない「ビタミンD」不足の怖さ
「上司の品格」を疑われる、やってはいけない7つの質問
「上司の品格」を疑われる、やってはいけない7つの質問
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
SDGsが迫る企業変革<br>ビジネスと人権

サプライチェーンの中で起きる人権侵害への意識が高まっています。欧米では法制化が着実に進展し、企業に対し人権リスクの把握と対策を求める動きが顕著に。欧米に比べて出遅れている日本企業の現状を多角的に検証します。

東洋経済education×ICT