誰でもできるけど普通やらない「成功の3原則」 自分の物語を追体験させる聖書とサードドア

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

即効性のある実践的なアドバイスを求める、というスタンスだと、こうして学べる対象の本がすごく狭くなってしまいます。また、本当の意味で深い、自分に定着する学びを得られないのだと思います。

『サードドア』は、現代の聖書とまで言うと大げさかもしれませんが、その意味で長く残っていく本だと思います。

運の可動域をどんどん広げる

本の中でたくさん紹介されている、アレックスの行動の中に垣間見える「コールデン・ルール」を1つピックアップすると、成功する人は運を大事にしている、ということ。

井上大輔/ヤフーMS統括本部マーケティング本部長。ニュージーランド航空、ユニリーバ、アウディジャパンなどでデジタル&マスマーケティングのマネージャーを歴任。著書に『たとえる力で人生は変わる』『デジタルマーケティングの実務ガイド』(ともに宣伝会議より刊行)(撮影:尾形文繁)

僕はまったく成功者ではないですが、僕の周りにいる成功者はやっぱり運がいい気がします。

運が成功に影響する、というのは誰でも一緒です。人生における運の寄与度、みたいなものもおそらく平等でしょう。でも、成功者は2つの点で運への向き合い方が違う。

まずは、運の可動域を広く保っていること。僕がある有名な経営者の別荘にお邪魔したとき、こう言われたんです。

「この部屋に大きな一枚板のテーブルを置きたいんだけど、作れるやつ知らない?」と。「知るか!」と思いましたよ(笑)。

でも、よく考えるとそれは凡人の発想なんです。自分だったら、「そんなこと畑違いの井上が知ってるわけがない」と思い込んでいますから、そもそもそういう質問はしません。でも、その人はするわけです。ああ、こうして「運の可動域」を広げているんだな、と気づかされました。

次ページ運をつかんで離さないグリップ力
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事