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誰でもできるけど普通やらない「成功の3原則」 自分の物語を追体験させる聖書とサードドア

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そしてもう1つは、ここぞ、と思ったときに運をつかんで離さないグリップ力です。アレックスの行動にも、この2つが随所に垣間見えます。まず、運の可動域をどんどん広げますよね。例えばビル・ゲイツに会いに行く軍資金を稼ぐために、クイズ番組のオーディションを受けてしまう。僕なら「絶対に無理」と思って行きません。でも、アレックスは決めつけません。

オーディション会場で出場のキーマンとなるプロデューサーを見つけて、自己アピールのために食いついてゆくところもすごい。まさにグリップ力です。そして、実際に出場を勝ち取ってしまいます。このアレックスの物語は、まさにさきほどお話しした経営者との逸話を僕に追体験させてくれました。

成功者は人付き合いを損得で考えない

アレックスを通した人間関係にも注目しました。彼や彼の周りの人は、損得を考えた人付き合いをしていません。そして、僕の周りの成功者にもそういう人が多い気がします。彼らは、人を「手段」として扱わないんです。人は目的そのものだからです。

例えば、飲み会に誘われて、自分になにか得があるから行くとか、ギブアンドテイクがあるから行くというような人は、人を単なる「手段」として見ているんですよね。そういう人とは、最終的にはちょっと付き合いたくないと思いませんか?

この物語に登場する多くの人も同様だと感じます。人を手段ではなく目的と考える。アレックスのメンターとなるエリオット・ビズノーも、アレックスと付き合うにあたって、損得など一切考えていませんよね。アレックスのインタビューに応じるジェシカ・アルバやビル・ゲイツもそうです。

億万長者のように、お金をたくさん持っている人ほど、お金のどうでもよさがわかってくる、とも聞きます。そうなると、いかに面白い人と出会うか、いかに好きな人や大事だと思える人が増えて、そういう人と一緒に過ごす時間を最大化するかが関心事になってくるのでしょう。まさに人が目的、なのです。

ここも僕にとって、「追体験」のポイントでした。僕の近くのあの人も、人を目的としていたな、僕も全然小粒だけど、人を目的としたときに幸せを感じて成功できたな、と。『サードドア』は、こんな追体験にあふれています。

(構成/泉美木蘭)

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