母親が子育て中「睡眠」を最優先するための方法 「世界最低レベルで睡眠不足」の日本人女性

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――そのときの体験が今の活動につながっているのですね。

そうですね。赤ちゃんを何時に寝かせるのがよくて、何時間の睡眠が必要なのか。プロの方にとっては常識かもしれませんが、知らない親は多いと思うんです。私自身も今の活動を始めるまでまったく知らず、いくつか論文や文献を読んで、何が大事なのかが見えてきた感じでした。

もちろん赤ちゃんによって個人差はありますが、ちゃんと対応すればそれなりに効果があるというのが活動を通じた実感です。打つ手がまったくないわけではないのに、きちんと伝えられていない。「寝ないのは仕方がない」ではなく、積極的に改善策を伝えていきたいと思っています。

「仕事」と「家族」を長期的に選ぶために

――今の活動を始める以前、森田さんは麻酔科で勤務医として働いていましたよね。なぜ今のワークスタイルを選んだのでしょう?

子どもが生まれたら、勉強したり記事を書いたりといった、今まで空いた時間にやっていた趣味的な仕事ができなくなってしまったんです。でも私はそういう仕事を続けたくて。

あとは、病院勤務の仕事と子育てを両立するイメージが持てなかったことも大きいです。出勤時間に間に合わせるために「早く着替えて!」と大声を出している自分の姿が容易に想像できて(笑)。せめて子どもが小さいうちだけでも余裕が持てる状況をつくっておきたかったんです。

そう考えていったら、麻酔科のお仕事をお休みするのがいちばん後悔のない選択だったんですよね。たとえ失敗しても、ちょっと長めに育休を取ったと思って、また一から麻酔科の仕事をやればいいと思いました。

――「仕事」と「家族」を選ぶには、今の働き方がベストだったということですね。森田さんは出産を機に、現実にうまく対処して仕事のやり方を変えたということで、本書に出てくる「仕事のリノベーター(改革者)」と言えそうですが、うまく働き方を変えることができた要因は何だと思いますか?

長期的な視点で考えたことでしょうか。正直、麻酔科の仕事を続けていたほうが家計的にはよかったんです。短期的に見れば新しい仕事に慣れるまでは大変なこともあります。

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