母親が子育て中「睡眠」を最優先するための方法 「世界最低レベルで睡眠不足」の日本人女性
それでも、10年後に幸せに暮らせる状態をつくるにはどうしたらいいかを考えたら、この選択がベストだったんです。長い目で見たときに、病院勤務だけに集中する仕事のやり方は自分の選びたい将来ではない、というのがはっきりしていました。
そういう意味では、短期的にうまくいかないことがあるのは織り込み済みでしたね。それは夫とも話し合ってお互いが理解していたし、それでも夫は新しい仕事を応援してくれた。彼あっての選択ではありますね。
――短期と長期、双方の視点から先をイメージしたことが、納得いく選択につながったんですね。
そうですね。「長期的にバランスを取る」というのが『ピック・スリー』の本質的な戦略だと思いますが、この本を読んで短期的なバランスの取り方と、長期的なバランスの取り方は違うということに改めて気づかされました。
私たちは1度にあれもこれもと考えがちだけど、そのせいで長期的にはバランスが偏ってしまっている。それが私を含めた多くの人の状況だと思うんですよね。
ただ、結局何を選んでもメリットとデメリットはありますから、双方を考えたうえで選べたらいいですよね。実際、周りのママにはいろいろな人がいて、時短で今までと同じ仕事をやっている方もいれば、おばあちゃんに子育てを任せて思い切り仕事をしている方もいる。みんなやり方は違うけれど、それぞれが納得できていればいいと思います。
「家族」を選んだつもりが、ほとんどは「家事」だった
――『ピック・スリー』には「罪悪感」という言葉が繰り返し出てきます。森田さんは普段、罪悪感を覚えることはありますか?
仕事を引きずったまま家に帰り、心ここにあらずで子どもと接して、後で落ち込むことがあります。やはり1つのことに集中して、それを終えたらスパッと切り替えるというのがポイントでしょうね。
あとは「家族」のカテゴリーを選んでいるつもりが、実はほとんどの時間を「家事」に費やしていることに本書を読んで気がつきました。意外と子どもを見ていない。「お皿洗いなんて後にして、もっと子どもと遊んであげればよかった」と思うことも多々あります。
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