母親が子育て中「睡眠」を最優先するための方法 「世界最低レベルで睡眠不足」の日本人女性

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子育て中は仕事や家庭のことで精いっぱいで睡眠不足に陥りがちです。でも、完璧にこなさなくてもいい日を作ることも大切です(写真:Ushico/PIXTA)  
仕事でも家庭でも、やるべきことは山積みなのにうまくこなせない。そんな自分に罪悪感を覚える人は少なくないのではないだろうか。
2月21日に刊行され話題となっている『ピック・スリー 完璧なアンバランスのすすめ』で著者のランディ・ザッカーバーグ氏は、「『バランスよく』よりもむしろ『アンバランスに』」と説き「仕事、睡眠、家族、運動、友人」の5つのカテゴリーから毎日3つを選び、それに集中する(アンバランスになる)というシンプルな方法を提唱している。
この5つのカテゴリーの中で、誰にとっても欠かせないものでありながら後回しにされがちなのが「睡眠」であると、医師の森田麻里子氏は指摘する。乳幼児の睡眠に関する啓蒙活動や親たちへのカウンセリングに従事し、昭和大学睡眠医療センター非常勤医師としても活動する森田氏に、忙しい現代人にとっての「睡眠」と、子育て中の親としての自身のキャリア、ライフスタイルについて聞いた。

なぜ日本人は睡眠不足になりがちなのか

――本書に登場する睡眠の専門家は「世界中に寝不足が蔓延している」と警鐘を鳴らしています。森田さんはどう感じますか?

全米話題のベストセラー『ピック・スリー』の特設サイトはこちら(画像をクリックするとジャンプします)

睡眠不足の方は非常に多いと思います。日本はその傾向が顕著で、なかでも日本人女性は世界でいちばん睡眠不足というOECDの調査結果も出ています。子育て中のママの場合、乳児期はもちろん、ある程度子どもが大きくなっても朝早く起きてお弁当を作り、夜は夫の帰りを待って……と、睡眠時間が短くなりがちです。

また、17の国と地域で0〜3歳の子どもの睡眠時間を調べた研究でも、日本は最下位という結果が出ています。

最近は睡眠の重要性が理解されつつありますが、それでも「睡眠を削って仕事をしたり勉強したりするのが偉い」という感覚が抜けきれていない部分はあるように思います。まだまだ睡眠はおろそかにされやすいというか、「わかってはいるけれど時間が取れない」という方が多いのでしょうね。

――睡眠の重要性について、改めて教えていただけますか?

睡眠は絶対に必要なものです。睡眠不足ですと日中ぼーっとしてしまい生産性が落ちますし、長期的にも肥満やメンタルヘルスへの影響が大きく、そのほかの病気も引き起こしやすくなってしまいます。

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