就活面接でまだまだ多い「ヘンな質問」の数々 意味不明の愚問も散見、大切なのは答え方だ

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親に対する質問も採用選考で禁じられているが、平気で質問する面接官がいまだに多いようだ

「家族のことを深く聞く質問。不快だった」(文系・茨城大学)

親の車について質問した企業もあるが、学生が書いているように意図が不明だ。

「親が乗っている車の車種は何ですか、という設問。ここから何がわかるのか」(理系・広島大学)

意味不明の質問も

「いい質問ですねぇ」は、鋭い疑問を投げかけられたときにジャーナリスト池上彰さんが発する決め台詞だ。いい質問があると、そこから新しい発見が生まれる。逆に下らない質問から得られる発見はない。

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面接では、もっともらしく響くが、中身がスカスカの質問がけっこうある。

「入社してからチャレンジ精神を生かす人が実際には少ないが、これについてどう思うか」(理系・岡山大学)

たぶんチャレンジしない人物を採用したからだろう。あるいはチャレンジしにくい雰囲気が職場に充満しているのだろう。学生ではなく、自らに質問してもらいたい。

「好きなテレビ番組は何か」(文系・跡見学園女子大学)

「好きな犬の種類」(文系・安田女子大学)

テレビ番組や犬の好みを知って、何を判断しようとしているのか意図が不明。

「何フェチですか」(文系・長崎県立大学)

この企業で働く人はフェチだらけのようだ。

「100人でマラソン大会をしています。あなたは何位でゴールしますか?」(文系・大阪大学)

前提が不明。100人がどんな選手かわからない。

学生は面接官の質問の全文を書き出しているわけではないので、もう少し意味のある質問だった可能性もある。とはいえ正真正銘の愚問もありそうだ。

愚問であってもきちんと考えて答えることが大切だ。先にも書いたが、大事なのは回答の中身ではなく、答え方だ。姿勢や視線は印象を左右する。発声の明瞭さも大切だろう。健闘を祈る。

佃 光博 HR総研ライター

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つくだ みつひろ / Mitsuhiro Tsukuda

編集プロダクション ビー・イー・シー代表取締役。HR総研(ProFuture)ライター。早稲田大学文学部卒。新聞社、出版社勤務を経て、1981年文化放送ブレーンに入社。技術系採用メディア「ELAN」創刊、編集長。1984年同社退社。 多くの採用ツール、ホームページ製作を手がけ、とくに理系メディアを得意とする。

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