「兄と弟」で英語の勉強法を変えるべき深い理由

効率的に勉強させたい親が知るべき事実

情報を受信する能力と発信する能力はバラバラの技能ではなく、受信の能力が高まれば発信の能力も連動して高まるというわけです。さらに、一般的な言語の発達において、受信力のほうが先行して発達し、発信力はそれに後続します。

この「インプット」は、幼児期、小学生、中学生以降と、それぞれの年齢に適した方法で行われることが必要です。まずは「正しい入力方法」の選択から始めなければなりません。

例えば、幼児期には「音声のかけ流し」が有効ですが、小学生の英語学習においてはこのかけ流しからの「入力」が困難になる一方で、文字を使った学習ができるようになっているというメリットがあります。

なぜ小学生になると聞き取りが苦手になるのか?

ところで、なぜ小学生になると「入力」が困難になる、つまり聞き取りができなくなるのでしょう。

その仕組みは単純で、小学生になると日本語の読解力が身に付いていくことと関係しています。つまり、それは小学1年の国語の授業で「ひらがな」を身に付けていくことと深くつながっているのです。

小学1年生の春と1年生の冬で、どのように音の聞き取り方に差が出るのかを調査した面白い研究があります。

小1の春では、まだひらがなを完全に読めない子が少なくありません。しかし、小1の終わりには、ほとんどの子がひらがなを読めるようになっています。この実験では、それによって、外国語の知覚に差が生じるのかどうかを調べています。すると興味深いことがわかりました。

子どもたちにいろいろな語をどんなリズムで理解するのかを調査したところ、小1の春の段階では「パンダ」を「パン・ダ」と2拍で、また「ベランダ」は「ベ・ラン・ダ」と3拍のリズムで切り分ける子がかなりの割合を占めました。

ところが、冬・三学期になると、ほとんどの子が「パ・ン・ダ」「ベ・ラ・ン・ダ」と分節するようになっていたのです。特徴は「ん」に一拍賦与されている点です。これは日本語に特徴的な性質なのです。

つまり、かなの学習が進むことで、小学校1年の冬には、英語を素直に聞き取るのではなく、日本語の「五十音」の知識で聞き取ろうとするようになるのです。このあたりから英語の聞き取りは決定的に苦手になります。

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