年収1000万円の47歳男性が婚活に苦労するワケ 40代で独身の女性はキャラが濃い人が多い?

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それから、数日後に、ホテルのラウンジで、その女性とお見合いをした。

「会っていろいろな話をしていくうちに、『あなたは、真剣に婚活をされているみたいだから、私はふさわしくないと思う』と言い出したんです。“え、ええーっ?”と思って」

結婚を真剣に考えてのお見合いではなかったのか。

「彼女が言うには、『今ある資格を取るために勉強中だし、マネーセミナーにも出かけている。私が探しているのは、結婚相手ではなくて、一緒に食事をしたり、お互いを高め合ったりする話ができる友達だ』と。じゃあ、なんであんなキチンとした釣書を欲しがったのか? おそらく教授の勘違いだったと思うのですが、もう骨折り損のくたびれ儲けって、このことですよ」

恒夫はここまで話すと、大きなため息をついた。

「何でしょう。40代で独身の女性って、キャラが濃い人が多いというか。まずは自分の生活があって、そこに結婚を組み入れようとしている。何から何まで自分本位。まずは自分の生活があって、その次が男性との生活なので、上から目線の人が多い気がしました」

そして、こんなことも言った。

「よく婚活記事の中に『今回の男性は、食事をしたら割り勘で幻滅した』っていうのがありますよね。私は、女性と食事をして、一度も割り勘にしたことはないです。でも、割り勘にしたくなる気持ちもわかりますよ。結婚を真剣に考えてもいないのに、人に紹介されたからと言って、ご飯を食べにくる。ならば、男のほうも、半分請求したくなりますよね」

とはいえ、ここで婚活をやめてしまったら、結婚もなくなってしまうことは恒夫もわかっていた。

「失敗しても続けていくしかないと思っています。あと、こちらが“結婚”“結婚”と前のめりになっていると、変な人を引き寄せてしまう。結婚をチラつかせれば、おいしいものが食べられる、とか。あと、籍だけは夫婦だけれど、お金の出どころにされてしまうような結婚はしたくない。焦る気持ちもあるんですが、一つひとつが経験だと思って、これからは相手のことをしっかり見ていきます」

お金に対する価値観から見える人間性

確かに結婚に焦りすぎると、相手を見る目が曇る。また、焦りが相手にわかってしまうと、そこに付け込まれる。男女逆パターンで、結婚に焦っている女性の中には、男性から“結婚”という言葉をチラつかされて、体の関係になり、遊ばれたり、金品を貢がされたりすることもある。

男女が付き合うときや結婚するときには、お金の問題は常について回ることだ。お金に対する考え方や使い方には、その人の人間性が透けて見える。

どんなに見た目がタイプだったとしても、奢られることを当たり前だと思ったり、お金を平気で要求したりしてくるような人は、そういう人間性なのだと認識したほうがいい。もちろん、その人のためにお金を使うことが喜びであると言うのなら、それはそれでいいのだが。

どういう結婚相手を選ぶかは、最終的には個人の選択だ。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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