人気企業の「就活エントリーシート」傾向と対策 先輩学生の声から会社ごとのクセを読み取る

✎ 1〜 ✎ 587 ✎ 588 ✎ 589 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

旭化成も強い印象を残している。

「いくつか指定された単語を自由に使って文章・詩を書かせる質問が印象的だった」(文系・上位私立大)

「作文があまりほかでは経験したことのないものだった」(理系・旧帝大クラス)

どういうものかというと、「9つのワードのうち3つ以上のワードを用いて、自由に文章を作成してください。物語、詩、自分の考えなどどんな内容、表現方法でも結構です。(全角200字以内)<科学・比・ニーズ・創造・経済・究・細胞・信念・結合>」。

個性的な課題だが、学生たちは大いに知的好奇心をかき立てられており「考えるのが楽しかった」と好評だ。たぶん設問にクリエーティブな発想の柔軟性を感じとったのだと思う。ワードは毎年変えているようだ。

「あなたらしさがわかる写真を」

全日本空輸(ANA)は人気ランキングの上位に位置し、今回のアンケートでも多くの学生が票を投じている。その理由は「あなたらしさがわかる写真をアップロードしてください」という課題だ。そして「手書き」だ。

「プライベートの写真や動画の提出を求められた」(文系・その他私立大)

「手書きだった」(文系・その他私立大)

学生は、写真やビデオ提出という初体験に驚きながら、おおむね好意的に受け止めている。

「あなたらしい写真を添えて自己紹介文を書くというものがあり、この企業ならではだと感じた」(文系・早慶大クラス)

「写真で学生の素を見ようとしてくれている」(文系・上位私立大)

エアライン2社は就職人気企業ランキングの上位の常連だが、今回の調査でのコメント数はANAが多く(16人)、日本航空(JAL)は少ない(4人)。こちらのエントリーシートの課題を読んでみると、可もなく不可もなく、極めて一般的なエントリーシートだ。

次ページ「自由記述」に驚く
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事